吉田愛さんのから揚げ弁当1week
懐かしくほっとする味わいの"おかかマヨから揚げ"

懐かしくほっとする味わいの"おかかマヨから揚げ"

衣に鰹節を贅沢に使った、ほっこり懐かしい和風テイスト。味を引き締める生姜、肉の柔らかさをキープするマヨネーズも、いい仕事してます。毎日のランチが待ち遠しくなる、ワクワクのから揚げ弁当を料理研究家の吉田愛さんに教えてもらいました。

“おかかマヨから揚げ”のつくり方

衣にまぶした鰹節が調味料や肉から出る水分を吸ってくれるから、衣がべたつかず、軽快な歯ごたえ。あっさりとしていながら深みのある和風味は、老若男女を問わずウケそうだ。

おいしさのコツ!
お弁当用には鶏肉はピンポン玉くらいの大きさに切るのがコツ。小ぶりだと火の通りが早く、少ない油でもきれいに揚がる。鰹節は全体を覆うくらいたっぷり使うと旨味が出る。

材料材料 (10個分)

鶏もも肉小1枚(200g)
A
・ 醤油小さじ2
・ 酒小さじ1
・ マヨネーズ小さじ1
・ 生姜小さじ1(すりおろす)
鰹節2パック(約9g)
片栗粉大さじ2
米油適量(サラダ油でも可)

1鶏肉の下ごしらえ

鶏肉の余分な脂やスジを取り除く。皮の裏側についている余分な脂は包丁でこそげるようにして取ろう。この作業でから揚げの食感がグッとよくなる。

鶏肉の下ごしらえ

2厚みを均等にする

厚みがある部分は、包丁で切り目を入れて開く。厚さを揃えると、火の通りが均等になる。

厚みを均等にする

310等分にする

2を10等分に切る。大きさはピンポン玉くらいが目安。小ぶりにすることで火の通りが早くなり、少ない油でもきれいに揚がる。

10等分にする

4下味をつける

やや厚手で大きさに余裕のあるポリ袋を用意する。3とAを入れて1分ほどよくもむ。

下味をつける

5鰹節を加える

鰹節を加え、袋に空気を入れて振り、全体にまぶす。肉が鰹節をまとって、ポリ袋の中身が見えるようになるまでしっかりなじませること。片栗粉を加えて同じように袋に空気を入れて振り、全体になじませる。

鰹節を加える

6揚げる

フライパン(直径26cmのフライパンを使用)に1cmほどの深さに油を入れて170℃の中温に熱する。菜箸を入れて小さい泡が出るくらいの温度が目安。5をキュッと手で丸めて、肉に衣を密着させてから油に投入する。

揚げる

7仕上げ

最初の1分間は触らず、衣が固まるのを待つ。両面2分ずつ揚げたら火を強め、20~30秒してカリッとさせてから油をきる。

仕上げ
目次

教えてくれた人

吉田 愛 料理研究家

料理人だった祖父の影響で幼い頃から料理に親しむ。本格的に料理を学ぶため東京、京都の和食店で修業。唎酒師の資格を持つ。近著に『“だし”を使わなくてもおいしい煮もの』(主婦と生活社)。

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 最強!から揚げレシピ」に掲載したものです。

cyu定番シリーズ 最強! から揚げレシピ
dancyu定番シリーズ 最強! から揚げレシピ
A4変型判(120頁)
2021年11月29日発売 880円(税込み)

文:鈴木美和 写真:宗田育子

鈴木 美和

鈴木 美和 (ライター)

大学卒業後、出版系の会社に就職したものの、世界中の料理が食べたくなってバックパッカーに転身。約1年間、アジアとヨーロッパ各地を放浪する。帰国後にフードライターとして独立。中華、フレンチ、イタリアンを中心に、寿司やスイーツも好きという雑食系です。現在は子育てのために千葉県・房総に移住。地元の新鮮な旬の食材を使って料理をするのが日々の楽しみ。