スペインバル風豆皿つまみ
ビールの効果で食感が持続する"いかのフリッター"

ビールの効果で食感が持続する"いかのフリッター"

揚げたてのカリッ、フワッな衣に手が止まらない。衣にビールを使うことで軽やかな食感に。ワインを片手に、自宅でバル気分はいかが?今回はさまざまなバル風のつまみをマドリード滞在歴14年の料理研究家、丸山久美さんに教えてもらいました。

“いかのフリッター”のつくり方

柔らかいいかと軽やかな衣が好相性。衣に塩味が少しついているので、仕上げの塩は味をみて加減を。好みでカレー粉や山椒、ハーブ塩などでアレンジをしても。

おいしく飲むコツ!〈お薦め:ビール〉
ベーキングパウダーとビールの効果で、時間がたってもカリッとした衣に。いか以外の魚介類や野菜もおいしい。飲んでいるビールをちょっと拝借して、気軽に揚げられるのもうれしい。

材料材料 (2人分)

いか小2はい(*)
A
・ 小麦粉50g
・ ベーキングパウダー小さじ1/2
・ 塩小さじ1/2
・ 溶き卵1/2個分
・ ビール60ml
揚げ油適量

*いかは小さめで柔らかい白いかを使用。大きめのものなら1ぱいでよい。

1いかの下準備

いかはさばいて胴をリング状に切り、ゲソやエンペラも食べやすい大きさに切る。余分な水気を拭き取っておく。

2衣を混ぜる

ボウルにAの粉類と塩を合わせ、溶き卵を入れたところへ、ビールを注ぎながら混ぜる。

衣を混ぜる
衣は混ぜすぎると粘りが出てしまうので注意。

3揚げる

フライパンに油を入れて180℃に熱する。2の衣に1をくぐらせてカリッと揚げ、器に盛って塩少々(分量外)をふる。

完成

教える人

丸山久美 料理研究家

丸山久美 料理研究家

ツアーコンダクターとして世界中を回った後、スペイン・マドリードで14年暮らす。2001年に帰国後は、スペインの家庭料理を中心に料理教室を主宰しながら雑誌やウェブでも活躍。著書も多数出版。

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 豆皿つまみと小鍋つまみ」に掲載したものです。

dancyu定番シリーズ豆皿つまみと小鍋つまみ
dancyu定番シリーズ豆皿つまみと小鍋つまみ
A4変型判(120頁)
2022年12月16日発売 880円(税込み)

取材:鹿野真砂美 撮影:竹内章雄

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。