スペインバル風豆皿つまみ
スパイスが食欲を刺激する!"肉だんごのスパイス煮"

スパイスが食欲を刺激する!"肉だんごのスパイス煮"

スパイスの効いた肉団子が、トマトソースの甘味と調和します。小鍋ながら満足感たっぷりで、飲みのメインにも締めの一品にも。ワインを片手に、自宅でバル気分はいかが?今回はさまざまなバル風のつまみをマドリード滞在歴14年の料理研究家、丸山久美さんに教えてもらいました。

“肉だんごのスパイス煮”のつくり方

トマトの軽やかな味わいのなかからスパイスが香る煮込みは、食欲も飲み欲も増進間違いなし。煮汁がたっぷりとできるので、パスタやご飯と合わせても。

おいしく飲むコツ!〈お薦め:ビール〉
肉だんごのたねに入れるマヨネーズは、卵の代わり。溶き卵を半端に余らせずにすみ、ふんわりと仕上がる。トマト煮込みに加えるスパイスには、特に決まりはなし。好みであれこれミックスしてみるのも楽しい。

材料材料 (2人分)

★ 〈肉だんご〉
・ 牛豚合い挽き肉150g
・ 食パン1/2枚(6枚切り)
・ 牛乳大さじ2
・ マヨネーズ大さじ1
・ 塩少々
・ 黒胡椒少々
・ 小麦粉適量
・ オリーブオイル大さじ1
★ 〈煮込み〉
・ 玉ねぎ小1/4個分(粗みじん)
・ にんにく1片分(粗みじん)
・ カットトマト400g(缶詰)
・ オリーブオイル小さじ2
A
・ クミンシード小さじ1(パウダー)
・ ガラムマサラ小さじ1/2
・ パプリカパウダー小さじ1/2(スモーク)
・ 黒胡椒少々
・ 塩小さじ1/2
コリアンダー適量

1肉だねの下準備

食パンは細かくちぎり、牛乳に浸しておく。

2肉だねを練って、丸める

ボウルに合い挽き肉と1の食パン、マヨネーズ、塩、胡椒を入れ、手でしっかりと練り、10等分にして丸め、小麦粉を薄くはたく。

3肉だねを焼く

フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、2を焼く。転がしながら表面を焼き固めるだけで、中まで火を通さなくてもよい。

〈肉だんごをつくる〉焼く
肉だんごはまず、表面を焼き固める。中まで火を通さなくてもいい。

4煮る

小鍋にオリーブオイルを入れて中火にかけ、玉ねぎを炒める。しんなりとしたら、にんにくを加えて香りを出し、トマトを加えてひと煮立ちさせる。

5肉だんごを加えて煮込む

Aを加えて全体になじませたら、3の肉だんごを加えて10~15分煮込み、仕上げにコリアンダーを添える。

完成

教える人

丸山久美 料理研究家

丸山久美 料理研究家

ツアーコンダクターとして世界中を回った後、スペイン・マドリードで14年暮らす。2001年に帰国後は、スペインの家庭料理を中心に料理教室を主宰しながら雑誌やウェブでも活躍。著書も多数出版。

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 豆皿つまみと小鍋つまみ」に掲載したものです。

dancyu定番シリーズ豆皿つまみと小鍋つまみ
dancyu定番シリーズ豆皿つまみと小鍋つまみ
A4変型判(120頁)
2022年12月16日発売 880円(税込み)

取材:鹿野真砂美 撮影:竹内章雄

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。