鶏挽き肉、生姜、わけぎでつくる和風のそぼろあんをたっぷりかけた、ちょっぴり懐かしい味の焼きそば。そぼろあんがかかって柔らかくなった麺が、これまた旨い。喉ごしがよく、食材との相性も選ばない「香港的」焼きそばを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
そぼろあんは口当たりがいいから、香港麺にぴったり。ここでは両面カリカリ麺にかけたが、炒め麺にかけてもおいしい。好みで醤油や米酢を垂らす。
ゆでた麺を具材と一緒に油で炒めて仕上げるタイプの焼きそば。香港麺は細いので、組み合わせる具も細切りやみじん切りにすると麺とよくからんで美味。味つけも軽めにするとバランスがとれる。
卵麺 | 3玉分 |
---|---|
〈そぼろあん〉 | |
・ 鶏挽き肉 | 100g |
・ わけぎ | 80g(小口切り) |
・ 植物油 | 大さじ1/2 |
・ 酒 | 大さじ2 |
・ 生姜 | 小さじ1(すりおろす) |
・ 塩 | 小さじ2/3 |
・ 胡椒 | 少々 |
・ 水溶き片栗粉 | |
├ 片栗粉 | 大さじ2 |
└ 水 | 大さじ2 |
・ 胡麻油 | 小さじ1 |
鍋に植物油を熱して挽き肉をほぐすようにして炒め、肉の色が変わったら酒をふり、水1と1/2カップを加える。煮立ったら火を弱めてアクを取り、生姜、塩、胡椒で調味し、蓋をして7~8分煮る。
わけぎを加え、水溶き片栗粉を回し入れてとろみをつけ、仕上げに胡麻油をふって香りをつける。
フライパンに植物油大さじ1 を熱して麺の半量を入れ、フライ返しで押さえながら強めの中火で4~5分焼く。裏返してカリカリに焼き上げる。残りも同様にして焼き、器にのせる。
器に麺を盛り、そぼろあんをたっぷりとかける。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 焼きそば100レシピ」に掲載したものです。
取材:松原京子 写真:竹内章雄