パスタのカッペリーニと思いきや、香港卵麺の焼きそば。味つけは塩と胡椒、あとはレモンをたっぷり使って仕上げるシンプルレシピ。イカは刺身用を使うので手軽。喉ごしがよく、食材との相性も選ばない「香港的」焼きそばを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
イカの刺身は細造りになっているものを買ってきてもOK。また、白身魚の刺身を使っても。刺身がないときはツナ缶でも。
ゆでた麺を具材と一緒に油で炒めて仕上げるタイプの焼きそば。香港麺は細いので、組み合わせる具も細切りやみじん切りにすると麺とよくからんで美味。味つけも軽めにするとバランスがとれる。
卵麺 | 3玉分(下ごしらえしたもの※) |
---|---|
イカ | 100g(刺身用) |
レモン汁 | 1/2個分 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
酒 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1/2 |
胡椒 | 少々 |
レモンの皮 | 1個分(国産) |
※麺の下ごしらえ……胡麻油の代わりにオリーブオイル大さじ1をまぶす。
イカは長さ4cmに切り、厚いものは半分の厚さに切り、端から薄切りにする。
レモンは皮ごと洗って水気を拭き、黄色い皮の部分をすりおろす。
フライパンにオリーブオイルを熱してイカをさっと炒め、麺を加えて炒め合わせ、酒をふる。
レモン汁、塩、胡椒を加えてさらに炒め、レモンの皮を加えて全体に和える。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 焼きそば100レシピ」に掲載したものです。
取材:松原京子 写真:竹内章雄