小堀紀代美さんの冬のスパイス料理
クミンが効いた野菜の旨味を楽しむ"カリフラワーと長ねぎのサブジ"

クミンが効いた野菜の旨味を楽しむ"カリフラワーと長ねぎのサブジ"

インドのお惣菜の一つ、カリフラワーのサブジに、香ばしく焼いた長ねぎを入れて仕上げた一品。シードスパイスをパチパチと弾けるまでよく熱して香りを立たせてからカリフラワーを入れるのがポイント。冬のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“カリフラワーと長ねぎのサブジ”のつくり方

冬においしくなるカリフラワーと長ねぎを使った、寒い時期のサブジ。仕上げに香菜や生姜のせん切りをのせても。

使ったスパイス&ハーブは

加熱すると香りと辛味が出るマスタードシード、独特の強い香りと甘い風味のクミンシード、色づけに使うターメリック、レモンとセージを合わせたような爽やかな甘い香りのコリアンダー。

スパイス&ハーブ

材料材料 (4人分)

カリフラワー1/2個
長ねぎ1本
オリーブオイル大さじ2
マスタードシード小さじ1
クミンシード小さじ1
ターメリック小さじ1/2
コリアンダー小さじ1/4
小さじ1/2

1野菜をカットする

カリフラワーは小房に分け、葉もあれば一口大に切る。長ねぎは3~4cm長さに切る。

2長ねぎに焼き色を付ける

フライパンにオリーブオイル、マスタードシード、クミンシード、長ねぎを入れて弱めの中火にかけ、スパイスがパチパチと弾けて長ねぎにおいしそうな焼き色がつくまで熱する。

長ねぎに焼き色を付ける
油を火にかける前にマスタードシード、クミンシード、長ねぎを入れる。熱した油に入れるとスパイスの香りが出る前に焦げてしまう。

3カリフラワーを加える

カリフラワーを加えてさっと炒め、ターメリック、コリアンダー、塩を加えて混ぜ、蓋をして弱火で2~3分蒸し焼きにしてカリフラワーに火を通す。

カリフラワーを加える
スパイスからも長ねぎからも十分に香りが出てから、カリフラワーを入れる。蓋をして蒸し焼きにすると、スパイスと塩のおかげでぐっとおいしくなる。
完成

教える人

小堀紀代美 料理家

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人となる。

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 冬のレシピ
四季dancyu 冬のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480833
2021年12月15日発売/1,100円(税込)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。