dancyu本誌から
炭火焼きアウトドアレシピ ~魚編~

炭火焼きアウトドアレシピ ~魚編~

dancyu11月号アウトドア特集の“炭火”記事にて、炭火焼きで失敗しない焼き方を指南してくれた森枝幹シェフ。誌面でも紹介した野菜の焼き方と魚の焼き方で紹介しきれなかったレシピをWEBで公開。第二弾の魚編では、魚をサクで焼いたとき、焼きすぎてしまった場合でも美味しく食べられるリカバリーレシピをご紹介します!

前回紹介したように、アウトドアにおける炭火料理にはあると抜群に心強いアイテムがいくつかあります。タイの石臼「クロックヒン」、焼いた素材を保温する厚手の鋳鉄鍋、樹脂加工されたグリルシートなどなど。
そして前回はアウトドアでの炭火焼きの基本となる、野菜焼きからスタートしました。今回は上記のストウブなどの鋳鉄鍋に保温してある野菜を付け合わせや調味料に使った、魚料理を紹介します。

“よく焼きカツオととうもろこしのご飯”のつくり方

材料材料

白飯2合分
よく焼けてしまったカツオ60~80g
焦がさないように焼いたとうもろこし1本分
★ 万能パプリカソース大さじ3
 ├ パプリカ1個(焦がした)
 ├ トマト1個(焦がした)
 ├ にんにく1片(焦がした)
 ├ E.V.オリーブオイル大さじ3
 └ 塩適量
パクチーの葉適宜

1万能パプリカソースをつくる

焦がして皮をむいたトマト、パプリカ、にんにくを石臼でつぶす。ボウルに入れ、塩(トマトの大きさに応じて、ひとつまみ~小さじ1/2程度)とE.V.オリーブオイルを加えて、ざっくり混ぜる。

万能パプリカソースをつくる

2パプリカソースとカツオを合わせて、盛りつける

よく焼けたカツオをほぐして、万能パプリカソースと和える。とうもろこしは包丁で実を切り落とす。温かい白飯の上にとうもろこしを敷き詰め、パプリカソースで和えたカツオを盛る。パクチーの葉をあしらい完成。

パプリカソースとカツオを合わせて、盛りつける
完成
魚は、皮付きのサクを炙るのがベスト。だが、呑んだり話をしたりしているうちについつい焼きすぎてしまうことも。そんなときは、焼き野菜を使った甘くて香ばしいソースと蒸し焼きにしたとうもろこしと一緒にご飯に混ぜれば、誌面で紹介した“カツオの無国籍たたき”をもしのぐ一品に。
dancyu2022年11月号
dancyu2022年11月号
特集:おいしいアウトドア
A4変型判(152頁)
2022年10月6日発売/900円(税込)

文:松浦達也 撮影:小林キユウ

松浦 達也

松浦 達也 (ライター/編集者)

東京都武蔵野市生まれ。家庭の食卓から外食の厨房、生産の現場まで「食」のまわりのあらゆる場所を徘徊する。食べる、つくるに加えて徹底的に調べるのが得意技。著書に『教養としての「焼肉」大全』(扶桑社)、『大人の肉ドリル』『新しい卵ドリル』(共にマガジンハウス)ほか、共著に『東京最高のレストラン』(ぴあ)なども。主な興味、関心の先は「大衆食文化」「調理の仕組みと科学」など。そのほか、最近では「生産者と消費者の分断」「高齢者の食事情」などにも関心を向ける。日本BBQ協会公認BBQ上級インストラクター。