秋の実りを楽しむお菓子
素朴で味わい深い"ウェルシュケーキ"

素朴で味わい深い"ウェルシュケーキ"

イギリス・ウエールズ地方を代表する、ホットビスケットのようなお菓子です。温かい焼きたても最高ですが、翌日はしっとりと、また違った美味しさが楽しめます。粉の焼けたおいしい香りが出来上がりの合図です。キッチンから甘い香りが漂って、出来上がりが待ち遠しい。そんな秋の実りを楽しむおやつを料理家の中川たまさんに教えてもらいました。

“ウェルシュケーキ”のつくり方

季節のドライフルーツとくるみを入れ、秋の実りをちょっぴり意識しました。焼きたてにバターをつけて食べてもおいしい。

材料材料 (直径6cmの菊型9個分)

パンケーキミックス100g
バター40g(食塩不使用)
いちじく大1個(セミドライ)
レーズン5g
くるみ20g
1/2個
牛乳大さじ1/2
きび砂糖少々

1下準備

いちじく、レーズンは粗く刻む。くるみはフライパンで4〜5分から煎りし、刻む。

2パンケーキミックスとバターを混ぜる

ボウルにパンケーキミックスを入れ、バターを1cm角に切って加え、両手でつぶすように混ぜ、すり混ぜて粗めのパン粉状にする。

パンケーキミックスとバターを混ぜる

3具材を加える

いちじく、レーズン、くるみを加えてさっと混ぜ、卵と牛乳を合わせて加え、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせる。

具材を加える

4冷やす

手でひとまとめにし、適当な大きさにならしてラップで包み、冷蔵庫で30分ほど冷やす。

冷やす

5のばす

ラップをはずし、打ち粉(材料外)をしたオーブンペーパーの上にのせ、麺棒で厚さ8mmにのばし、菊型で抜く。

のばす

6焼く

5をフライパンに並べて弱火にかけ、焼き色がついたら裏返し、火が通るまで焼く。温かいうちにきび砂糖をまぶす。

焼く
完成

教える人

中川たま 料理家

中川たま 料理家

神奈川県・逗子で、夫と娘と3人暮らし。自然食品店勤務後、ケータリングユニット「にぎにぎ」を経て、 2008年に独立。旬の野菜や果物を使ったシンプルでセンスあふれる料理、家庭で手軽につくれる再現性の高いおやつに定評がある。雑誌や書籍、広告の仕事をするかたわら、地元・逗子を拠点にイベントやワークショップなども開催。

*この記事は四季dancyu「秋のレシピ」からの転載です。

四季dancyu「秋のレシピ」
四季dancyu「秋のレシピ」
A4変型判(120頁)
2021年9月13日発売/1100円(税込み)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。