柿とりんごをグラタン皿に入れ、全粒粉のクランブルをのせて焼き上げます。クランブルはカリカリッ、フルーツは加熱されたことで甘味が増してジューシーに。焼きたてアツアツを頬張れるのが、家庭でつくるお菓子の醍醐味ですよね。キッチンから甘い香りが漂って、出来上がりが待ち遠しい。そんな秋の実りを楽しむおやつを、料理研究家の中川たまさんに教えてもらいました。
グラタン皿で焼き上げて、各自の器に好きなだけ取り分けていただきます。バニラアイスクリームを添えても美味。りんごは今回はふじを使いましたが、酸味のある紅玉を使うときはレモン果汁は大さじ1/2に減らします。
りんご | 1個 |
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柿 | 1個 |
★ クランブル | |
・ 全粒粉* | 30g |
・ アーモンドパウダー | 20g |
・ きび砂糖 | 25g |
・ 自然塩 | ひとつまみ |
・ バター | 20g(食塩不使用) |
レモン果汁 | 1個分 |
はちみつ | 大さじ1 |
*全粒粉がなければ薄力粉でもいい。
バターは湯煎で溶かしておく。りんごは洗って水気を拭く。オーブンは180℃に予熱する。
ボウルに全粒粉、アーモンドパウダー、きび砂糖、塩を入れ、手でざっと混ぜる。
溶かしバターを加え、ぐるぐると混ぜる。
指先でつまむようにして、そぼろ状にする。
りんごは皮付きのまま芯と種を除き、一口大に切る。柿は皮をむき、種を除いて一口大に切る。
りんごと柿を合わせてグラタン皿に入れ、レモン果汁、はちみつを回しかける。
クランブルをのせて軽く押さえ、天板にのせ、180℃のオーブンで30分、クランブルがカリッとするまで焼く。
神奈川県・逗子で、夫と娘と3人暮らし。自然食品店勤務後、ケータリングユニット「にぎにぎ」を経て、 2008年に独立。旬の野菜や果物を使ったシンプルでセンスあふれる料理、家庭で手軽につくれる再現性の高いおやつに定評がある。雑誌や書籍、広告の仕事をするかたわら、地元・逗子を拠点にイベントやワークショップなども開催。
*この記事は四季dancyu「秋のレシピ」からの転載です。
文:松原京子 撮影:邑口京一郎