いんげんは“おか上げ”して、香り豊かに仕上げましょう。胡麻和えの基本のレシピなので、お好きな野菜で楽しんでみてください。料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
定番の和え物といえば、まずは胡麻和え。和え衣にだし汁を加えることで、醤油の量が控えられ、塩梅よく、まろやかな味わいに。ほうれん草や、香りの強い春菊やクレソンでつくっても。
さやいんげん | 150g |
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いんげんをゆでる塩 | 小さじ1/5 |
★ 和え衣 | |
・ 白煎り胡麻 | 大さじ4 |
・ 砂糖 | 小さじ1 |
・ 醤油 | 大さじ1 |
・ だし汁 | 大さじ1 |
たっぷりの熱湯(6~7カップ)に塩を入れた中にいんげんの1/2量を入れて混ぜ、再び煮立ってきたら2分ほどゆでる。
ザルに取り出してそのまま冷ます。「おか上げ」といい、水にさらすよりも水っぽくならず、香りも残る(青菜の場合は冷水にとる)。残りも同様にゆでて冷ます。
冷めたらへたを切って長さ3cmに切る。
鍋に胡麻を入れて弱めの中火で温めるように煎り、すり鉢に移してすりこ木で半分くらい粒が残る程度までする。
砂糖、醤油、だし汁を加えて和え衣をつくる。
和え衣にいんげんを加え、全体を和える。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の は」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:鈴木泰介