お酒のつまみにはもちろん、ご飯にかけてもおいしい一皿。下ごしらえをしっかりすれば臭みもないので、大人から子供まで楽しめる味わいです。日本人にも合う、シンプルで美味しいポルトガルの食文化に魅せられ、かの地に通って料理を教わった馬田草織さんに家庭料理のあれこれをご披露いただきました。
弱火で軽く煮込んだら、しばらくおいて味をなじませるのがポイント。野菜のやさしい甘さと唐辛子の辛さのバランスも絶妙で、モツのプリプリした食感が楽しめる。
鶏モツ | 合わせて300g(レバー、ハツ、砂肝など) |
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玉ねぎ | 1個分(みじん切り) |
にんにく | 2片分(みじん切り) |
パプリカパウダー | 大さじ1 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
白ワイン | 100ml |
赤唐辛子 | 2本(種を取ってちぎる) |
ローリエ | 1~2枚(半分に折る) |
塩 | 適量 |
胡椒 | 適量 |
モツは一口大に切り、冷たい水を何度か換えながらよく洗い、血などの汚れを取り除く。水が汚れなくなったら、水気をしっかり拭き取る。
フライパンにオリーブオイルを入れて弱火にかけ、温まったら玉ねぎ、にんにく、赤唐辛子を入れ、弱火でゆっくり炒める。
香りが立ち、玉ねぎが透き通ってきたら、1のモツとローリエを加える。塩、胡椒をふり、混ぜながらごく弱火で炒める。
モツの表面が白くなったら白ワイン、パプリカパウダーを加え、ごく弱火でスープがとろりとするまで10分ほど煮る。火からおろし、そのまましばらくおいて味を落ち着かせる。
東京生まれ。出版社勤務の後、ライター、編集者として活動しつつ、ポルトガル料理研究家として自宅で料理教室「ポルトガル食堂」を主宰。著書に『ようこそポルトガル食堂へ』『ムイト・ボン!ポルトガルを食べる旅』など。
文:鹿野真砂美 撮影:宗田育子