塩だけのシンプル塩むすびはご飯の甘味を引き立ててくれます。お好きな具を用意して、最強のおむすびを!ここではご飯の炊き方から、シンプルで美味しいおむすびのつくり方を、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
まずはつやつやの白ご飯を炊くことが基本!コツをマスターして、上質なご飯を炊いてください。
米用の計量カップを使い、炊く分量を取り出します。「すりきり」が原則。やや大盛り気味だったり、微妙に少なかったりと米の分量が正確に計量できていないと、かためになったりやわらかくなったりと炊き上がるご飯に影響します。
水を入れたボウルに計量した米を入れます。米が水分を吸ってしまうので、米に水を加えても最初は洗わずにひと混ぜしてすぐに流します。白濁した水を米が吸収するとぬかのにおいが残ってしまうことがあります。
精米技術が上がったことで、米は「研ぐ」から「洗う」になりました。米粒をつぶしてしまわないように、指はボールを優しくつかむようなイメージで米をかき混ぜます。
水を加えて流し、米を洗い、の作業を4~5回繰り返します。
洗った米はザルにあげて30分ほどおきます。米の水きりをしっかりしておくと、炊くときに米の中まで水が十分にしみ込み 、しっとりとジューシーに炊き上がります。
米を炊飯器の内釡に移し、分量の目盛りまで水を加えます。水道水を使わない場合は「軟水」を使うのがポイントです。硬水で炊くと、水に含まれるミネラルが米粒に付着して米の中まで水が十分に入り込まないため 、パサついた炊き上がりになります。炊き上がったら全体を混ぜ、余分な水分をとばします。空気が入り、ふっくらしたご飯に仕上がります。
中に入れたり、表面にまぶしたり、具の使い方はいろいろ。その家の味、その土地の味、種類は無限にありそうですが、最もシンプルな塩&梅干しで、おむすびのつくり方をご紹介しましょう。
ご飯 | 適量 |
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梅干し | 適量 |
ご飯は1個分ずつ小さい器にとってバットに移す。こうするとおむすびの大きさが均一になり、また、ご飯の粗熱も取れて作業しやすくなる。
手を濡らして塩少々(分量外)を手のひらにまぶしつける。
1個分のご飯を片方の手のひらにのせ、真ん中にくぼみをつくって梅干しをおく。
具を包み込むようにご飯を丸くまとめる。
指と手のひらで角をつくり、リズムよく転がしながら三角に形をつくって!力を入れすぎないように優しくにぎる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の ろ」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ