肉だねにステーキ肉を贅沢に使うからこそ実現できるシンプルなレシピ。噛むほどににじみ出る濃厚な旨味は絶品。「薄切り肉では物足りない!」、そんな思いにお応えするべく、『大人の肉ドリル』の著者でもあるフードアクティビストの松浦 達也さんにその解決方法を教わりました。ステーキ肉を使えば定番メニューも迫力満点のがっつり肉おかずに大変身!
噛みしめるほどに濃厚な味がしみ出てくる、大人の色気漂うひと皿。牛肉を贅沢に使うため、味つけも「塩胡椒とマスタードのみ」が潔い。
ステーキ肉 | 200g(肩ロース) |
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玉ねぎ | 1/2個(みじん切り) |
塩 | 小さじ1/2弱 |
黒胡椒 | 適量 |
ナツメグ | 適量 |
サラダ油 | 小さじ1 |
にんじん | 適量 |
ブロッコリー | 適量 |
粒マスタード | 適宜 |
肉は幅5mm~1cm程度の細切りにして、ボウルに入れ冷蔵庫で30分冷やす。
1のボウルに塩を加え、手の熱が伝わらないよう、木ベラなどでしっかり練る。肉同士が結着して、ずしっと重くなったら、黒胡椒、ナツメグと玉ねぎを加え、全体が均一な状態になるまで混ぜる。
2の肉だねが温まりすぎないように手早く厚さ1cm程度のハンバーグ形にする。
中火にかけたフライパンにサラダ油をひき、成形した肉だねを静かに入れ、蓋をせずに焼く。
ハンバーグの側面の色が半分程度の高さまで変わったら(3~4分が目安)上下を返し、下面も同じ時間焼く。側面の色がすべて変わったら完成。
付け合わせのにんじん、ブロッコリーを塩ゆでして添える。好みで粒マスタードを添える。
東京都武蔵野市生まれ。家庭の食卓から外食の厨房、生産の現場まで「食」のまわりのあらゆる場所を徘徊する。食べる、つくるに加えて徹底的に調べるのが得意技。著書に『大人の肉ドリル』『新しい卵ドリル』(共にマガジンハウス)ほか、共著に『東京最高のレストラン』(ぴあ)なども。主な興味、関心の先は「大衆食文化」「調理の仕組みと科学」など。そのほか、最近では「生産者と消費者の分断」「高齢者の食事情」などにも関心を向ける。日本BBQ協会公認BBQ上級インストラクター。
※この記事は『技あり!dancyuステーキ』に掲載したものです。
教える人&文:松浦達也(フードアクティビスト) 撮影:平松唯加子 スタイリング:伊藤朗子