
薄切り肉ではなく角切りの牛肉を使い、その他の具材も大ぶりに。ダイナミックに素材の味を堪能できる、肉じゃがの新境地です。「薄切り肉では物足りない!」、そんな思いにお応えするべく、『大人の肉ドリル』の著者でもあるフードアクティビストの松浦 達也さんにその解決方法を教わりました。ステーキ肉を使えば定番メニューも迫力満点のがっつり肉おかずに大変身!
圧倒的な存在感のあるゴロゴロビーフで、いつものお惣菜が2ランクアップ。具が大ぶりなので、口いっぱいに頬張れば、素材の味を堪能できる。
| ステーキ肉 | 1枚(300g)(肩ロース、厚さ1cm) |
|---|---|
| じゃがいも | 2個 |
| にんじん | 1本 |
| ペコロス | 4個(玉ねぎでも可。その場合は1個) |
| いんげん | 3本 |
| サラダ油 | 大さじ1 |
| 水 | 100ml |
| 酒 | 100ml |
| 砂糖 | 大さじ3 |
| 醤油 | 大さじ2 |
肉を3~4cm角に切る。

そのほかの野菜も肉と大きさを揃えて切る。じゃがいもは皮をむいて大きめに切り、にんじんは乱切り、ペコロスは皮をむく。いんげんは長さ5cmに切る。

鍋に油を入れて強火にかけ、十分に熱したら肉を炒める。

肉に焼き色がついたら、にんじんを入れて混ぜ、全体に油が回ったら、水、酒、砂糖を加える。

鍋肌についた焦げ目をこそげ、ごく弱火にして、蓋をして30分煮込む。

仕上げにじゃがいも、ペコロス、いんげん、醤油を入れ、落とし蓋をして弱火で20分煮込み、器に盛る。

東京都武蔵野市生まれ。家庭の食卓から外食の厨房、生産の現場まで「食」のまわりのあらゆる場所を徘徊する。食べる、つくるに加えて徹底的に調べるのが得意技。著書に『大人の肉ドリル』『新しい卵ドリル』(共にマガジンハウス)ほか、共著に『東京最高のレストラン』(ぴあ)なども。主な興味、関心の先は「大衆食文化」「調理の仕組みと科学」など。そのほか、最近では「生産者と消費者の分断」「高齢者の食事情」などにも関心を向ける。日本BBQ協会公認BBQ上級インストラクター。
※この記事は『技あり!dancyuステーキ』に掲載したものです。

教える人&文:松浦達也(フードアクティビスト) 撮影:平松唯加子 スタイリング:伊藤朗子