とん汁は具沢山で栄養バランスがよく、ヘルシーなのに満足感たっぷりです。自由度が高い料理なので、好みの野菜を加えてアレンジしてみてください。料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
大根、にんじん、ごぼうに里芋。いろいろな根菜を使ってつくるとん汁は、野菜から出る旨味が抜群の、具だくさんの汁物です。豚肉は脂のあるバラ肉で。こちらも濃厚な旨味があるので、だし汁は使わずに水でつくります。野菜が中途半端に残らないよう、また、翌日食べてもおいしいので、たっぷりつくるのがおすすめです。
豚バラ肉(薄切り) | 150g |
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大根 | 250g |
にんじん | 小1本 |
生椎茸 | 6個 |
油揚げ | 1枚 |
ごぼう | 1本(120g) |
里芋 | 小4~5個 |
サラダ油 | 小さじ1 |
酒 | 大さじ3 |
水 | 4~5カップ |
味噌 | 大さじ4 |
わけぎ | 2本 |
大根は皮をむいて厚さ1cmのいちょう切りにする。にんじんは皮をむいて縦半分に切り、厚さ6mmの半月切りにする。生椎茸は石突きを切り落とし、軸ごと縦4等分に切る。油揚げは縦半分に切り、幅1cmに切る。
ごぼうは皮をこそげて大きめのささがきにして水でさっと洗い、ザルにあげて水気をきる。わけぎは小口切りにする。
里芋は上下を切り落とす。切り口から皮をむき、4等分に切る。
ボウルに入れて塩小さじ1(分量外)をまぶしてもみ、水で洗ってぬめりを取り、水気をきる。
油ならしをした鍋を中火にかけ、サラダ油を入れて熱し、豚肉を入れて中火で炒める。
肉の色が変わったら酒をふり、わけぎ以外の野菜と油揚げを加えて全体を炒める。
水を加え、蓋をして煮て、煮立ってきたら火を弱める。
アクを取り、蓋をして弱火で15分ほど煮る。
味噌を溶き入れ、ひと煮してわけぎを散らし、器に盛る。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の い」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ