日本酒おつまみ、缶詰割烹
ふんわり爽やかな"鯖のなめろう風"

ふんわり爽やかな"鯖のなめろう風"

鯖缶を爽やかな香りの薬味とよく和えた、口当たりの優しい一品。冷酒がぐいぐい進みます。「もしも、缶詰料理で日本酒が飲める割烹があったなら」――そんな缶詰を使った妄想料理を、酒肴家の稲垣知子さんに習いました。

“鯖のなめろう風”のつくり方

鯖の身を細かくほぐし、ふんわりするまで和えたので、口当たりがとてもなめらかです。そのまま味わっていただくのもよいですが、焼き海苔に包むと、旨味がさらにふくらみます。

材料材料 (つくりやすい分量)

サバの水煮缶1缶(190g)(食塩不使用)
長ねぎ1本分(みじん切り)
青じそ7~8枚分(みじん切り)
みょうが3個分(みじん切り)
生姜1片分(すりおろし)
味噌大さじ1
ラー油小さじ1/2
焼き海苔適量(8つ切り)
サバの水煮缶
サバの水煮缶

1サバをほぐす

ボウルにサバの身を入れて細かくほぐす。

2混ぜる

別のボウルにサバの水煮缶の缶汁大さじ1、生姜、味噌、ラー油を入れてよく混ぜ、1に加えてフォークなどでふんわりするまでよく混ぜる。長ねぎ、青じそ、みょうがも加えてさらによく混ぜる。

3盛りつける

器に2を盛り、海苔を添える。

完成
長ねぎ、青じそ、みょうがを大量に加えることで、鯖の水煮が飽きのこない味に。隠し味のラー油が缶詰特有のクセを抑えてくれる。
酒
お酒は〝酔鯨 特別純米酒〟を冷やでいかがでしょう。青じそやみょうがなど薬味の爽やかな香りをお酒が拾いつつ、鯖の脂をスパッと切ってくれます。

教える人

バーa稲垣知子 酒肴家オーナー 間口一就

稲垣知子 酒肴家

日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。

※この記事の内容は、「技あり!dancyu缶詰」に掲載したものです。

技あり!dancyu 缶詰
技あり!dancyu 缶詰
A4変型判(96頁)
2020年10月13日発売/800円(税抜き)

文と構成:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子 スタイリング:大畑純子

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。