タンパクな白身魚も、山椒麹の力でインパクトのある酒肴に変身します!お好きな白身魚でぜひつくってみて下さい。自家製調味料が生み出す、酒飲みのつぼを押さえた傑作おつまみを、酒肴家・稲垣知子さんに教えてもらいました。
かぶりつくと、山椒麹のストレートな香りと味わいが楽しめる。身の間からこぼれる山椒麹と身をほぐして、ちびちびつつくのもいい。おだやかな旨味の日本酒を永遠に飲んでいたくなる。
小鯛 | 1/2尾(半身) |
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太刀魚 | 1切れ(細目の切り身10cm程度のもの) |
山椒麹 | 小さじ4程度 |
鯛は、中骨に沿って半分に切り、中骨も切って除く。太刀魚は3枚におろし、お好みで皮目に細く包丁を入れる。
1の鯛と太刀魚ともに身側に山椒麹をまぶし、20分ほどおいて味をなじませる。
それぞれに皮目を外側にして山椒麹を包むように二つ折りにし、形を整える。
魚焼きグリルにホイルを敷き、その上に3の魚をのせたらホイルで軽く包み、約10分焼く。
8割程度、火が通ったところで上のホイルをはずし、皮目を香ばしく焼いて出来上がり。焦げやすいので注意が必要。
日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。
※この記事の内容は、「技あり!dancyu おつまみ」に掲載したものです。
文:山内聖子 写真:三浦英絵