酒肴家のとっておき
辛味と旨味のバランスが絶妙な"魚の山椒麹焼き"

辛味と旨味のバランスが絶妙な"魚の山椒麹焼き"

タンパクな白身魚も、山椒麹の力でインパクトのある酒肴に変身します!お好きな白身魚でぜひつくってみて下さい。自家製調味料が生み出す、酒飲みのつぼを押さえた傑作おつまみを、酒肴家・稲垣知子さんに教えてもらいました。

“魚の山椒麹焼き”のつくり方

かぶりつくと、山椒麹のストレートな香りと味わいが楽しめる。身の間からこぼれる山椒麹と身をほぐして、ちびちびつつくのもいい。おだやかな旨味の日本酒を永遠に飲んでいたくなる。

材料材料 (つくりやすい分量)

小鯛1/2尾(半身)
太刀魚1切れ(細目の切り身10cm程度のもの)
山椒麹小さじ4程度

1魚をさばく

鯛は、中骨に沿って半分に切り、中骨も切って除く。太刀魚は3枚におろし、お好みで皮目に細く包丁を入れる。

2山椒麹をまぶす

1の鯛と太刀魚ともに身側に山椒麹をまぶし、20分ほどおいて味をなじませる。

山椒麹をまぶす

3折る

それぞれに皮目を外側にして山椒麹を包むように二つ折りにし、形を整える。

4焼く

魚焼きグリルにホイルを敷き、その上に3の魚をのせたらホイルで軽く包み、約10分焼く。

5仕上げ

8割程度、火が通ったところで上のホイルをはずし、皮目を香ばしく焼いて出来上がり。焦げやすいので注意が必要。

完成

教える人

日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。

稲垣知子 酒肴家

日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。

※この記事の内容は、「技あり!dancyu おつまみ」に掲載したものです。

技あり!dancyuおつまみ
技あり!dancyuおつまみ
A4変型 判( 96 頁)
ISBN: 9784833477208
2018年07月31日発売 / 864円(税込)

文:山内聖子 写真:三浦英絵

山内 聖子

山内 聖子 (呑む文筆家・唎酒師)

公私ともに17年以上、日本酒を飲み続け、全国の酒蔵や酒場を取材し、「dancyu」や「散歩の達人」など数々の週刊誌や月刊誌などで執筆。日本酒イベントやプロに向けたセミナーの講師としても活動している。著書に『蔵を継ぐ』(双葉社)。ただいま、二作目の日本酒本を執筆中。