酒肴家のとっておき
香り高く優しい塩味が魅力の"ちりめん山椒"

香り高く優しい塩味が魅力の"ちりめん山椒"

醤油ではなく山椒麹で炊くことで、いつもとは一味違ったちりめん山椒に。これだけでも美味しい、完璧な酒肴が完成します。自家製調味料が生み出す、酒飲みのつぼを押さえた傑作おつまみを、酒肴家・稲垣知子さんに教えてもらいました。

“ちりめん山椒”のつくり方

通常よりも水分をやや多めに残して炊き上げて、ふっくらと仕上げよう。醤油で炊くよりも、じゃこの豊かな旨味を感じる一品。山椒の辛味と香りがしっかり効いて、でも塩味は優しい絶妙な酒肴だ。

材料材料 (つくりやすい分量)

ちりめんじゃこ80g
日本酒100ml(純米酒)
山椒麹大さじ1

1下ごしらえ

ちりめんじゃこは2回ほど軽く水洗いし、ザルにあけて水気をきる。

2調味料を沸かす

小鍋に酒と山椒麹を入れて中火にかけ、よく沸騰したら1を加える。

3炊く

焦げないように注意しながら菜箸でさばくように混ぜつつ、汁気がほぼなくなるまで炊く。菜箸で混ぜながら炊いていく。塩麹を使っているため焦げやすいので、汁気がやや残る程度まで炊くといい。

4仕上げ

バットに広げて水分をとばし、冷まして出来上がり。

完成

教える人

日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。

稲垣知子 酒肴家

日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。

※この記事の内容は、「技あり!dancyu おつまみ」に掲載したものです。

技あり!dancyuおつまみ
技あり!dancyuおつまみ
A4変型 判( 96 頁)
ISBN: 9784833477208
2018年07月31日発売 / 864円(税込)

文:山内聖子 写真:三浦英絵

山内 聖子

山内 聖子 (呑む文筆家・唎酒師)

公私ともに17年以上、日本酒を飲み続け、全国の酒蔵や酒場を取材し、「dancyu」や「散歩の達人」など数々の週刊誌や月刊誌などで執筆。日本酒イベントやプロに向けたセミナーの講師としても活動している。著書に『蔵を継ぐ』(双葉社)。ただいま、二作目の日本酒本を執筆中。