焼き餃子を肉汁たっぷりに仕上げたいなら、野菜は白菜を選ぶことをお薦めします。基本の焼き餃子のつくり方をご紹介します!料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
餃子の本場、中国では餃子といえば水餃子です。余った水餃子を翌日に焼いて食べる、というのが焼き餃子の常だったそう。戦後、日本人が中国から持ち帰ったレシピの餃子を屋台で売るようになり、いつの間にか日本人の口に合う「焼き」が主流になりました。香ばしく焼けた皮が食欲をそそり、また、ご飯ともよく合うから。今もそのおいしさは変わることなく、日々の食卓にのぼっているのです。
餃子の皮 | 大24枚 |
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★ たね | |
・ 豚挽き肉 | 200g |
・ 白菜 | 300g |
・ 塩 | 小さじ1 |
・ にら | 50g |
・ 長ねぎ | 大さじ3(みじん切り) |
・ おろし生姜 | 小さじ1 |
・ 酒 | 大さじ1 |
・ 片栗粉 | 大さじ1 |
・ 胡椒 | 少々 |
・ 胡麻油 | 大さじ1/2 |
サラダ油 | 大さじ2 |
醤油 | 適量 |
酢 | 適量 |
ラー油 | 適量 |
白菜は細切りにしてから端から切ってみじん切りにする。にらは端から細かく切る。
白菜をボウルに入れて塩をふり、混ぜて20~30分おく。
別のボウルに白菜以外のたねの材料を入れ、手でよく混ぜる。
しんなりした白菜を、水気を絞りながら加え、さらによく混ぜる。
餃子の皮を広げてたねを大さじ1ほどのせ、皮の周囲に刷毛で水を塗り、左手の親指と人差し指に挟むようにして持ち、向こう側にひだをつくる。
ひだを寄せて手前の皮に貼りつける。
同様にして端までひだを寄せながら皮をきっちりとくっつける。
乾いた布巾を敷いたバットに並べる。こうすると水分が出ても皮が破れるのが防げる。残りも同様に包む。
直径22cmぐらいのフライパンにサラダ油大さじ1を熱して餃子12個を丸く並べ入れる。
中火で焼き、一つを取り出して焼き色チェック。
こんがりと焼けていたら水1/2~2/3カップを注ぎ、蓋をして弱めの中火にして5分ほど蒸し焼きにする。
蓋を取り、中火で水気をとばして底がカリッとするまで焼く。残りの餃子を同じように焼く。
フライパンを返すようにして器に盛る。醤油、酢、ラー油をつけて食べる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の い」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ