サバ味噌のつくり方を改めておさらいしてみましょう。サバの脂と味噌のコクは相性が良く、白飯が進む美味しさです!料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
くさみのあるサバを味のしっかりしている味噌で煮た、定番の魚料理です。生姜を入れるのもくさみを消すポイント。味噌は好みのものでつくってください。赤味噌ならばこっくりとした味わいに。白味噌ならばほんのり甘いまろやか味に。どちらもごぼうを入れるのがポイント。香りが全体に広がっておいしさがアップします。
サバの三枚おろし | 1/2尾 |
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ごぼう | 120g |
生姜 | 1片分(せん切り) |
水 | 1/2カップ |
酒 | 大さじ3 |
味醂 | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ1 |
赤唐辛子 | 1本 |
味噌 | 50g |
サバは1枚を半分にそぎ切りにする。
皮目に浅く十文字に切り込みを入れる。
ごぼうは皮をこそげて長さ5~6cmの板状に切る。水でさっと洗って鍋に入れ、ひたひたの水を加えて中火にかけ、煮立ってきたら蓋をして弱火で10分ほどゆでてザルにあげる。
鍋に水を煮立てて酒、味醂、砂糖、生姜、赤唐辛子を入れ、再び煮立ったところにサバを皮目を上にして重ならないように入れる。煮立った中に入れると魚の生臭みが出にくい。
スプーンで煮汁をかけて表面の色が変わったら、オーブンペーパーの落とし蓋をしてから蓋をして10分ほど煮る。
ごぼうを加えてひと煮する。味噌はそのまま加えると煮汁になじみにくいので、あらかじめ煮汁で溶きのばす。
溶きのばした味噌を鍋に入れてさらに6~8分煮る。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の い」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:鈴木泰介