赤唐辛子と生姜、黒胡椒の香りを効かせたスパイシーなおかずです。ご飯のお供にも、酒のつまみにもなりますよ!ピリッとしたスパイスや爽やかなハーブをつかった夏にぴったりの料理を、料理家の小堀紀代美さんに教えていただきました。
鶏肉は下味をつけておくとやわらかく、炒めてから蒸し煮することでジューシーに仕上がります。仕上げに香菜を添え、全体に混ぜていただきます。炒め物といっても、蓋をして火を通して仕上げるので、口当たりはやさしく、スパイスとハーブの香りで飽きのこないおいしさです。香菜は好みで加減してください。
赤唐辛子は油で炒めると刺激的な香りが出るのが特徴。黒胡椒は未熟な実(グリーンペッパー)を皮ごと乾燥させたもので、爽やかでウッディな香り。生姜は甘くてすがすがしい香り、にんにくは食欲をそそるパンチのある香り。香菜は独特の風味があり、ちぎって使うと香りがさらに強くなる。
鶏もも肉 | 2枚 |
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★ 鶏肉の下味 | |
・ 塩 | 小さじ1 |
・ 酒 | 大さじ1と1/2 |
・ きび砂糖 | 小さじ1/2 |
玉ねぎ | 1/3個 |
赤唐辛子 | 3本 |
にんにく | 1/2片 |
生姜 | 大1片 |
太白胡麻油 | 大さじ1 |
米酢 | 大さじ2 |
きび砂糖 | 大さじ1/2 |
粗挽き黒胡椒 | 小さじ1/2 |
香菜 | 適量 |
鶏肉は余分な脂を取り除き、大きめの一口大に切ってボウルに入れ、下味の材料を加えてなじませる。
玉ねぎは細めのくし形に切る。赤唐辛子は種を取り、にんにくは包丁の腹などでたたきつぶす。生姜は太めのせん切りにする。
フライパンに油、赤唐辛子、にんにくを入れて弱火にかけ、じっくりと炒めて香りを出し、鶏肉の皮目を下にして加え、動かさないで皮目を焼きつける。
玉ねぎを加えて炒め、鶏肉の色が変わってきたら、生姜を入れ、酢と砂糖を合わせて加え、ざっと混ぜて蓋をして2~3分蒸し煮する。
蓋を取り、胡椒を加えて混ぜる。
器に盛り、香菜をちぎって添える。
レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN 」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN 」主宰。確実においしく作れるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人でもある。
※この記事の内容は、「四季dancyu 夏のレシピ」に掲載したものです。
文:松原京子 写真:邑口京一郎