濃厚な魚介の旨味とハーブが爽快に香るスープは、ふわっと煮えたイサキの極上ソースに。パンにしみ込ませて、 1滴も残さず味わってください。開放感たっぷりの外で飲むお酒、味わうごはんは気持ちいいし、美味しいですよね。そんな「外ごはん」のために、東京・新富町のフレンチ「ビストロシンバ」の菊地佑自さんが本気で考えた、オープンエアな美味レシピをご紹介します!
まさにフレンチ版アクアパッツァ。厚みのある魚を丸ごと1尾煮るので、片面に火を通したら返すのがポイント。貝類は時間差で加えると、煮すぎてかたくならない。イサキが手に入らない場合は、鯛などの白身魚でも。
イサキ | 1尾(400~500g)(内臓を出してウロコをひく) |
---|---|
ミニトマト | 10個(赤、黄、緑) |
オリーブ | 10個(黒、緑) |
ハマグリ | 3個(砂抜きずみ) |
アサリ | 8個(砂抜きずみ) |
エストラゴン | 適量 |
ディル | 適量 |
バジル | 適量 |
A | |
・ 水 | 200ml |
・ 白ワイン | 100ml |
オリーブオイル | 大さじ3 |
塩 | 適量 |
イサキは全体に塩を強めにふり、腹の内側にもふる。腹の中にエストラゴン(ディルやバジルの茎でもよい)を詰める。フライパンに魚の背が手前で、頭が左向きになるように入れ、Aを注ぎ入れる。
あいているところにオリーブ、2等分にしたトマトを入れ、オリーブオイルを回し入れる。中火にかけて沸騰させ、ときどき煮汁を魚の上からもかけて、火を通す。
魚に火が通ったら返し、ハマグリ、アサリを入れる。蓋をして、貝の口が開くまで煮る。
すべての貝が開いたら蓋をはずして火を止め、ディルとバジルの葉を散らす。
フランスでは三ツ星店からビストロまで、幅広い経験を積み腕を磨く。2015年、新富町に同店を開業。今の季節、開放感のある窓際の席はオープンエア気分も楽しめる。
※この記事は「dancyu アウトドアクッキング 外でもおいしく!」に掲載したものです。
写真:中垣美沙 構成:編集部