赤キャベツの風味と柑橘の香りが絶妙にマッチした、爽やかなひと皿です。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
ミルクを混ぜたようなマットな色味なのに、滴りのようなガラスならではの透明感を持ち合わせているfactory zoomerの色ガラス皿。やわらかなペールブルーの器にマゼンタ色のコールスローを盛ったら、ドキッとするような色っぽいひと皿になりました。かたい赤キャベツを細く細く切って、柑橘と合わせたコ ールスロー。軽く焼いたピスタチオのカリッとした食感とコクのある旨味がアクセントになっています。
赤キャベツ | 1/4個(300g) |
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ブラッドオレンジ | 1個(好みの柑橘) |
玉ねぎ | 60g |
ピスタチオ | 10個 |
黒胡椒 | 少々 |
クルミオイル | 大さじ1/2(オリーブオイルでも可) |
★ マリネ液 | (よく混ぜておく) |
・ 白ワインビネガー | 大さじ1 |
・ レモン汁 | 大さじ1 |
・ オリーブオイル | 大さじ2 |
・ きび砂糖 | 小さじ1と1/2 |
赤キャベツはごく細いせん切りにし、塩小さじ1(分量外)をふる。玉ねぎはごく薄くスライスして、塩小さじ1/2(分量外)をふる。柑橘は薄皮までむく(果汁もとっておく)。
30分ほどおいてキャベツと玉ねぎがしんなりしてきたら、野菜の水気をよく絞る。
ピスタチオをオーブンまたはフライパンで軽く焼き色がつくまで加熱し、粗熱が取れたら粗く包丁で刻む。
ボウルにマリネ液を入れ、2と柑橘の身と果汁、黒胡椒を加えて和える。器に盛り、3のピスタチオをふり、クルミオイルをたらす。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
文:藤井志織 写真:伊藤達也
この記事は四季dancyu「夏のレシピ」に掲載したものです。