土鍋の蓋を開けた瞬間、椎茸やにんにく、生姜の香りに包まれます。ふるふるの豆腐にしみた旨味のハーモニーをあつあつのうちに楽しみましょう。「赤坂璃宮」のオーナーシェフ、譚 彦彬さんに鶏肉のポテンシャルを生かしたレシピを教えてもらいました。
にんにく、生姜、エシャロット、干し椎茸……。鶏肉の旨味と絡み合った香りが豊かで、優しいのに奥行きがあるおいしさだ。土鍋の保温効果は絶大。あつあつをハフハフ言いながら召し上がれ。
鶏挽き肉*1 | 80g(もも) |
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絹ごし豆腐 | 1丁 |
干し椎茸 | 40g(戻したもの) |
にんにく | 3g |
生姜 | 3g |
エシャロット | 5g |
長ねぎ | 15g |
★ 〈鶏挽き肉の下味〉 | |
・ 溶き卵 | 3g |
・ 醤油 | 2g |
・ 胡椒 | 少々 |
・ 片栗粉 | 4g |
・ ピーナッツ油 | 13g(サラダ油でも可) |
紹興酒 | 10g |
中華スープ*2 | 160g |
オイスターソース | 60g |
塩 | 少々 |
胡椒 | 少々 |
砂糖 | 少々 |
水溶き片栗粉 | 10g |
胡麻油 | 3g |
*1 挽き肉は、もも肉の皮をはずして、粗めのミンチにするとよりおいしい。
*2 顆粒のものを溶いたものでOK。
※直径20cmほどの土鍋を温めておく。
豆腐、椎茸は角切りに、にんにく、生姜、エシャロット、ねぎはみじん切りにする。
ボウルに挽き肉、下味用の調味料をすべて入れて混ぜ合わせる。
湯を沸かし、椎茸をさっと湯通しする。次に豆腐を入れてひと煮立ちさせ、水気をきる。
中華鍋(またはフライパン)に大さじ2の油(材料外)を熱し、2の挽き肉を入れさっと火を通して油をきる。
弱火にして、4の鍋に残った油でにんにく、生姜、エシャロットを炒めて香りを出してから、挽き肉を戻す。
紹興酒、中華スープ、3の豆腐と椎茸を入れて軽く煮込む。
オイスターソース、塩、胡椒、砂糖で味を調え、水溶き片栗粉でとろみをつけ、胡麻油で風味を加える。
温めた土鍋に盛り、ねぎをふる。
「赤坂璃宮」総料理長。1996年よりオーナーシェフとして同店に参画。
取材:風来 青 写真:キッチンミノル
この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 鶏肉料理もも・むね・ささみクッキング」に掲載したものです。