豆鼓とは、黒豆を発酵させた調味料。この豊かな旨味や香りをまとった鶏肉の旨さは、筆舌に尽くしがたいものがあります。「赤坂璃宮」のオーナーシェフ、譚 彦彬さんに鶏肉のポテンシャルを生かしたレシピを教えてもらいました。
蒸し上がった瞬間に、さまざまな香りが渾然となって五感をくすぐる。豆鼓の深く、コクのある旨味と唐辛子の辛さがプリプリの鶏肉にしみて、えも言われぬおいしさだ。
鶏もも肉 | 220g |
---|---|
★ 〈鶏もも肉の下味〉 | |
・ 溶き卵 | 5g |
・ 醤油 | 3g |
・ オイスターソース | 7g |
・ 塩 | 0.5g |
・ 砂糖 | 少々 |
・ 胡椒 | 少々 |
片栗粉 | 6g |
豆鼓* | 18g |
パプリカ | 各8g(赤・緑) |
赤唐辛子 | 1本 |
長ねぎ | 10g |
ピーナッツ油 | 大さじ1(サラダ油でも可) |
*豆鼓は、中華食材店などで購入可。一度ざっと洗ってから使う。
※分量を量るときは、デジタルスケールの上にボウルを置いてからスイッチをONにしてゼロ表示にし、材料を1種類ずつボウルに入れて計量し、次の材料を入れる前にスケールをゼロにして……を繰り返すといい。
鶏肉は一口大に切る。ねぎは斜め切り、パプリカは角切り、唐辛子は斜め細切りにする。
ボウルに鶏肉を入れ、下味をつけて15分ほど置く。
2に、片栗粉、豆鼓、パプリカ、唐辛子を入れて混ぜ合わせる。
平らな皿に3を広げ、ねぎをのせ、蒸籠で8分蒸す。
蒸し上がったら、油を180℃(煙が出るまで)に熱し、4に回しかけて香りを出す。
「赤坂璃宮」総料理長。1996年よりオーナーシェフとして同店に参画。
取材:風来 青 写真:キッチンミノル
この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 鶏肉料理もも・むね・ささみクッキング」に掲載したものです。