先週つくった鶏ラグーを使ってつくる、ラザーニャのレシピです。時間はかかりますが、生地から手づくりしたラザーニャは絶品です!パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?
週末の賑やかな食卓にはラザーニャがよく似合う。手間は掛かるけど、焼き上げ手前まで仕込みができるし、仕上げもオーブンに入れるだけだから、時と場合によってはとっても助かるメニューです。
しかも、食卓にドーンと置いて各自取り分けで良いから人数が多い会なんかに便利。
ノンナやマンマの味といえば“ラザーニャ”っていう人も多く、ボローニャのものが有名だけど、ナポリやローマのラザーニャのほか、各家庭に色々なラザーニャがあります。ちなみに、今回のラグーは鶏のレバーを使ったものなので、マルケ州のヴィンチズグラッシに似てるかな。
このラザーニャはとっても軽やかな味わいなので、あわせるワインも軽やかなものが◎。華やかな香りと滑らかなタンニンが魅力のブドウ“バルベーラ種”から造られるワインが好相性。バルベーラは北部を中心にたくさん造られていますが、ピエモンテ州の「バルベーラ・ダルバ」がお薦めです!
★ 生地 | |
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・ 小麦粉 | 300g |
・ 卵 | 3個 |
鶏レバーラグー | 400g |
★ ホワイトソース | |
・ バター | 60g |
・ 小麦粉 | 60g |
・ 牛乳 | 600ml |
パッサータ | 100~300g |
パルミジャーノチーズ | 適量 |
オリーブオイル | 適量 |
塩 | 9g |
鶏レバーラグーのつくり方は先週の記事を参照。
まな板の上に小麦粉を山に盛り、真ん中を少しくぼませ、卵を入れる。卵を崩しながら指の腹で満遍なく混ぜていく。ある程度混ざったら、ひと塊になるようまとめる。
水分が少なく生地がまとまりづらいときは、手のひらに水分をつけて、ぎゅっと体重をかけながらまとめていく。
全体に水分が均等に行きわたり、生地が練り上がったらラップをかけて1時間~一晩寝かせて、落ち着かせる。
生地を包丁でカットし、パスタマシンに入る厚みになるよう手で伸ばす。
パスタマシンを使い、生地がなめらかになるよう伸ばしていく。一度伸ばした生地を3等分に折りたたみ、また伸ばすことを4回以上繰り返す。
パスタマシンのダイアル6まで薄く伸ばしたら、生地同士がくっつかないよう、薄く粉をする。ゆでやすいよう、生地を四角くカットする。
鍋に3Lの湯を沸かし、塩を入れる。7の生地を入れてゆでる。1分ほどゆでると生地が浮いてくるので、氷水に取り素早く冷やしたら、布などに取り水気を切る。
フライパンにバターを溶かし、小麦粉を振るいながら入れる。
暫く9を炒めたら、牛乳を3回に分けて加えなめらかになるまで火を入れる。
オーブンに入る器を準備し、ホワイトソース、生地、鶏ラグーソース、パッサータの順で重ねる。
器の上まで6~7層ほど重ねたら、パルメジャーノチーズを全体にかける。オーブンに入れる前にオリーブオイルを振りかける。
オーブンを230℃に熱し、15~20分こんがりするまで焼く。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:海老原俊之 構成:編集部