豚挽き肉と鶏レバーでつくる、軽やかな仕上がりのラグーパスタです。パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?
ミートソースというと、皆さんボロネーゼソースを想像すると思いますが、このレシピは鶏レバーを使ったマルケ州のミートソースです。牛肉を使った、どっしりとコクあるミートソースに比べて、軽やかな味わいです。肉々しいミートソースは、幅の広いパスタで食べるのが良いですが、この軽やかなミートソースの時は、スパゲッティなど細めのパスタや、ソースの絡みやすいショートパスタで食べるのがお薦めです。
お好みでほかの野菜を入れても良いですが、セロリだけは必ず入れましょう!レバー独特の香りを、セロリの爽やかな香りが上手にまとめてくれますよ。
合わせるワインは、やはりマルケ州のワインということで、港町アンコーナにあるコーネロ山でつくられるモンテプルチャーノ種主体の赤ワイン「ロッソ・コーネロ」がお薦め。フルーティーで柔らかい渋みが特徴で、鶏レバーを使ったこのソースと相性抜群(古代ローマ時代、カルタゴの将軍ハンニバルが馬に飲ませたワインとしても有名なんです!)。
パスタ | 160g(1.45mm) |
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豚挽き肉 | 80g |
鶏レバー | 40g |
セロリ | 1本(軸) |
アンチョビ | 2枚 |
白ワイン | 150cc |
パッサータ | 100~200cc |
パルミジャーノチーズ | 適量 |
オリーブオイル | 適量 |
塩 | 9g |
セロリの軸をフードプロセッサーにかけ、みじん切りにする。
フードプロセッサーに、鶏レバーとアンチョビを入れ、ペースト状になるまで回す(アンチョビの量は、1人前1枚位の感覚で調整する)。
鍋にオリーブオイルを入れ中火にかけ、豚挽き肉を加え焼き目がつくようにあまり動かさずにしっかり炒める。
③の鍋に、①と②を加え炒める。
水分がなくなってきたら、白ワインを入れて炒め、アルコールが飛んだらパッサータを好みの分量加え煮込む。
水分が飛び、煮詰まるまで40分ほどしっかり煮込む。
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。時々混ぜながら袋の表示通りにゆでる。
⑥をフライパンに入れ中火にかけ、ゆであがった⑦を加え和える。
器に盛り、パルミジャーノチーズをふりかけたら完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:海老原俊之 構成:編集部