おかひじきと寒天の食感が心地よく、フルーツトマトの酸味と甘味が存分に感じられる、後を引く味わいのサラダです。料理研究家の植松良枝さんに、春に美味しい身近な野菜を使った、やさしい味わいの洋食を習いました。
山形県の伝統野菜でもあるおかひじきは、シャキシャキと独特の歯ざわり。露地ものは春が旬。ミネラル豊富、たっぷり食べたい緑黄色野菜です。生姜をきかせたポン酢でどうぞ。
棒寒天 | 1本(8g)(もどして約50g) |
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おかひじき | 50~60g |
フルーツトマト | 2個 |
生姜 | 小さじ1/2(すりおろし) |
ポン酢 | 大さじ1と1/2 |
寒天をもどし、ぎゅっとしっかり水気を絞ったら細かくほぐす。
鍋に湯を沸かし、おかひじきを入れて15~20秒、さっとゆがき、ザルにとって粗熱が取れたら食べやすい長さに切る(かたい部分があれば取り除く)。フルーツトマトは小さめの一口大に切る。
ボウルに寒天とフルーツトマト、おかひじきを入れ、生姜とポン酢で和える。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。野菜の力を最大限に生かしてつくる料理は滋味あふれる味わい。土に接して野菜の生命を育むことに喜びを感じるというだけあり、野菜のおいしさを引き出すことにも余念がない。季節の楽しみは食べることはもちろん、日々の生活のなかでもフルに生かされている。寄せ植えやリース、椅子の置き場所ひとつにも、季節の喜びを演出して心地のよい空間をつくり出す。最新刊は『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(弊社刊)が発売。
構成:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「春のキッチン」に掲載したものです。