香り高いモロッコの家庭料理
朝食に食べたいモロッコクッキーとミントティー"アーモンドのゴリバ&アッツァイ"

朝食に食べたいモロッコクッキーとミントティー"アーモンドのゴリバ&アッツァイ"

モロッコではアッツァイという甘いミントティーが好まれます。そのミントティーと相性が良いのがゴリバというモロッコクッキー。ぜひ、試してみてください。スパイス、レモン、ハーブなど異国情緒あふれる香りの多重奏が魅力のモロッコ料理を、料理研究家の口尾麻美さんに教えてもらいました。

モロッコの甘い朝食

モロッコでは朝ごはんとして食べることが多いゴリバ。アーモンドの香ばしさと素朴な甘味が楽しめるクッキーと、熱々のミントティーがしみます。

“アーモンドのゴリバ”のつくり方

材料材料 (15個分)

A
・ アーモンドパウダー250g
・ ベーキングパウダー小さじ1
・ 溶かしバター大さじ2
・ 卵1個
・ 粉糖60g
・ 塩少々
・ レモンの皮適量(すりおろし)
オレンジフラワーウォーター*適量(または水)
粉糖適量

*オレンジフラワーウォーターはダイダイの花を原料につくられ、菓子や料理の香りづけや化粧品などに使われる。

1こねる

ボウルにAをすべて入れ、ひとまとまりになるまでこねる。

2成形する

1を15等分にし、直径4cm程度の平らな円盤状に成形する。

3焼く

2をオレンジフラワーウォーター(または水)にくぐらせ、粉糖をまぶし、オーブンペーパーを敷いた天板に並べる。170℃に予熱したオーブンで20~25分焼く。

“アッツァイ”のつくり方

材料材料 (2~3個分)

スペアミントひとつかみ
中国緑茶大さじ1(ガンパウダー)
グラニュー糖大さじ4~5
熱湯適量

1下準備

ポットに熱湯を入れ、温まったら湯を捨てる。さらに茶葉を入れて熱湯を少量注いだら湯を捨てる(茶葉を洗う)。

2グラニュー糖を溶かす

1のポットにミントとグラニュー糖を入れ、熱湯600ml程度を注いで火にかける。

3煮出す

火でじっくり煮出して茶葉が開いたら、いったんグラスに注ぎ、再びポットに戻す。この作業を2回繰り返し、全体を均一に混ぜる。

4注ぐ

それぞれのグラスに、空気を含ませるよう高い位置からミントティーを注ぐ。

完成

教える人

口尾麻美 料理研究家

口尾麻美 料理研究家

アパレルの仕事を経て料理の道へ。世界各国へ旅をし、インスピレーションを受けた料理をイベントや料理教室で紹介。モロッコのほか、トルコやリトアニア、台湾などをテーマにした著書がある。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「冬のキッチン」
四季dancyu「冬のキッチン」
A4変型判(120頁)
2020年12月10日発売/1,000円(税抜き)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。