香り高いモロッコの家庭料理
もちもちでほんのり甘い"ムスンメン"

もちもちでほんのり甘い"ムスンメン"

ムスンメンとは、もちもちとしてほんのり甘い生地のことで、はちみつなどをかけて食べると美味しいです。スパイス、レモン、ハーブなど異国情緒あふれる香りの多重奏が魅力のモロッコ料理を、料理研究家の口尾麻美さんに教えてもらいました。

“ムスンメン”のつくり方

ムスンメンは、チーズなどの具をくるくると巻いて食べることも。あらゆるおかずと合うので、いろいろと試してみてください。

材料材料 (15cm角4枚分)

★ 生地
・ 薄力粉150g
・ セモリナ粉50g
・ グラニュー糖大さじ1/2
・ 塩小さじ1
・ 湯120ml
植物油適量(*)
溶かしバター適量
セモリナ粉適量
はちみつ適量
バター適量

*植物油はひまわり油、菜種油、オリーブオイルなど。

1まぜる

ボウルに粉類とグラニュー糖、塩を入れたところへ、湯を入れ混ぜる。

2休ませる

粉気がなくなり、全体にまとまって耳たぶくらいのやわらかさになったら、ラップか布巾をかけて20分休ませる。

3うすく延ばす

2の生地を4等分に分け、それぞれに植物油を塗って5分休ませたら、のし台に油を塗って、それぞれを薄く丸くのばす。表面に溶かしバターを塗ってセモリナ粉をふる。

4バターとセモリナ粉をふる

3の生地の端を上下左右、内側に折りたたんで四つ角をつくり、折り返した面に溶かしバターとセモリナ粉をふる。それをまたたたんで溶かしバターとセモリナ粉をふりながら、四角に整え、乾かないようにして10分休ませる。

5仕上げ

4の生地をそれぞれめん棒でのして3倍ほどの大きさに四角く広げる。フライパンで両面こんがりと焼いて皿に盛り、たっぷりのはちみつ、バターをかける。

完成

教える人

口尾麻美 料理研究家

口尾麻美 料理研究家

アパレルの仕事を経て料理の道へ。世界各国へ旅をし、インスピレーションを受けた料理をイベントや料理教室で紹介。モロッコのほか、トルコやリトアニア、台湾などをテーマにした著書がある。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「冬のキッチン」
四季dancyu「冬のキッチン」
A4変型判(120頁)
2020年12月10日発売/1,000円(税抜き)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。