香り高いモロッコの家庭料理
ジュワっと香り高い"いわしのフライ"

ジュワっと香り高い"いわしのフライ"

スパイスとハーブでマリネしたいわしを、香ばしく揚げたモロッコの屋台料理です。香り高く旨味たっぷりな美味しさを楽しめます。スパイス、レモン、ハーブなど異国情緒あふれる香りの多重奏が魅力のモロッコ料理を、料理研究家の口尾麻美さんに教えてもらいました。

“いわしのフライ”のつくり方

いわしはモロッコではポピュラーな魚。スパイスとハーブでマリネしたフライは、揚げたてを屋台で楽しむほか、家庭でも親しまれる。レモンを搾ったり、トマトソースを添えて。

材料材料 (2~3人分)

いわし6尾
★ シャルムーラ
・ にんにく小さじ1(すりおろし)
・ クミンパウダー小さじ1
・ パプリカパウダー小さじ1
・ ブラックペッパー小さじ1/2
・ カイエンペッパー小さじ1/4
・ 塩小さじ1~1と1/2(好みで加減する)
・ コリアンダー大さじ1(みじん切り)
・ イタリアンパセリ大さじ1(みじん切り)
・ レモン汁大さじ1
オリーブオイル大さじ2
セモリナ粉適量(または小麦粉)
揚げ油適量
レモン適宜

1下ごしらえ

いわしは手開きにし、洗って水気を拭き取る。シャルムーラの材料をすべて混ぜ合わせ、いわしの両面にからめて下味をつける。

2揚げる

①のいわしを2枚1組にし、シャルムーラのハーブやスパイスを包むようにして身の側を合わせて重ね、セモリナ粉をまぶす。揚げ油を中温に熱して香ばしく揚げ、油をきってレモンを添える。トマトソースを添えてもよい。

完成

教える人

口尾麻美 料理研究家

口尾麻美 料理研究家

アパレルの仕事を経て料理の道へ。世界各国へ旅をし、インスピレーションを受けた料理をイベントや料理教室で紹介。モロッコのほか、トルコやリトアニア、台湾などをテーマにした著書がある。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「冬のキッチン」
四季dancyu「冬のキッチン」
A4変型判(120頁)
2020年12月10日発売/1,000円(税抜き)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。