日本酒に合うクミンとカルダモンのつまみ
清涼感あふれる3種の香味が効いた"きゅうりと小松菜の香味和え"

清涼感あふれる3種の香味が効いた"きゅうりと小松菜の香味和え"

エキゾチックなカルダモンに、敢えて定番の香味もかけ合わせたい。山椒と生姜、そして野菜のみずみずしさも相まって、涼をもたらす強力な一品に。明るいグリーンを思わせる、きれいでみずみずしい味わいの“ハイトーン”の日本酒と合わせるのがお薦め。「スパイスは日本酒の中に隠れているおいしさや香りをふくらませてくれます」と酒肴家の稲垣知子さん。今回は、数あるスパイスの中でも特に日本酒に合うという、カルダモンとクミンを使ったつまみを習いました。

カルダモンで日本酒つまみ

カルダモン×山椒×生姜。タイプの異なる清涼感で晩酌を爽やかに彩ります。

“きゅうりと小松菜の香味和え”のつくり方

材料材料 (2人分)

きゅうり1本
小松菜1株
A
・ カルダモンパウダー小さじ1/4
・ オリーブオイル大さじ1
・ 淡口醤油小さじ1/2
・ 粉山椒小さじ1/4
・ 生姜小さじ1/4(すりおろし)
・ 塩ひとつまみ

1和え衣をつくる

Aをボウルに入れて混ぜる。

2きゅうりと小松菜の下準備

きゅうりはめん棒などで押しつぶし、一口大に割る。小松菜はさっとゆでてしっかり水気を絞り、長さ3cmに切る。

3和える

1のボウルに2を加え、野菜に味がなじむように和える(30分ほどおいてなじませるのがおすすめ)。

完成

ハイトーンの春霞 純米吟醸 田んぼラベルがお薦め

ハイトーンの春霞 純米吟醸 田んぼラベル

ラベルの印象どおり、グリーン&ミネラリーな味わいの「春霞」。きゅうりと小松菜に共通する青い野菜特有の風味と、見事に調和する一本だ。口の中にあふれる清涼感はカルダモン、山椒、そして生姜の三者によるもの。これらが新緑のようなお酒のすがすがしさを押し上げる。

教える人

稲垣知子 酒肴家

稲垣知子 酒肴家

和食からエスニックまで、ジャンルを超えて日本酒に合うつまみを研究。スパイスを使った料理と日本酒のペアリングも得意。ふだんは何種類ものスパイスを組み合わせて使うことが多い。「スパイスの効果で、料理とお酒の味わいに深みが増すんです」

文:佐々木香織 写真:宮濱祐美子 スタイリング:大畑純子 撮影協力:UTUWA

※この記事の内容は「技あり!dancyuスパイス」に掲載したものです。

技あり!dancyu スパイス
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A4変型判(96頁)
2020年7月30日発売/800円(税抜き)
佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。