香り高いモロッコの家庭料理
香ばしいなすのペースト"ザアルーク"

香ばしいなすのペースト"ザアルーク"

「ザアルーク」とはなすを香ばしく焼いて、トマトとスパイス類と一緒にペースト状にした料理です。後を引く味わいで、パンとの相性が抜群です。スパイス、レモン、ハーブなど異国情緒あふれる香りの多重奏が魅力のモロッコ料理を、料理研究家の口尾麻美さんに教えてもらいました。

“ザアルーク”のつくり方

香ばしく焼いたなすに、トマトやスパイス、ハーブの風味が混ざり合う、複雑な味わいが後を引く。パンにたっぷりとのせて食べるのがおすすめ。ワインのお供にもぴったり。

材料材料 (2~3人分)

なす3~4本
トマト1個
A
・ クミンパウダー小さじ1
・ パプリカパウダー小さじ1/2
・ にんにく小さじ1(すりおろし)
・ レモン汁大さじ1 
・ 塩小さじ1/2
B
・ イタリアンパセリ大さじ1/2(みじん切り)
・ コリアンダー大さじ1/2(みじん切り)
オリーブオイル大さじ3

1なすを焼く

なすは直火で中心がやわらかくなるまで焼いて皮をむき、へたを取って適当な大きさに切る。トマトは種を取って角切りにする。

2炒める

フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、トマトを炒める。水分がとんだらAを入れ、全体がなじむまでさらに炒める。

3仕上げ

2に1のなす、Bを入れ、とろりとするまで炒める。

完成

教える人

口尾麻美 料理研究家

口尾麻美 料理研究家

アパレルの仕事を経て料理の道へ。世界各国へ旅をし、インスピレーションを受けた料理をイベントや料理教室で紹介。モロッコのほか、トルコやリトアニア、台湾などをテーマにした著書がある。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「冬のキッチン」
四季dancyu「冬のキッチン」
A4変型判(120頁)
2020年12月10日発売/1,000円(税抜き)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。