風味豊かなかぼちゃのポタージュのつくり方です。このままでも、ねぎ炒飯と合わせても美味しいですよ。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
ぱっと気分が明るくなる黄色のガラス皿は、辻和美さんが北欧雑貨店『SPOONFUL』の展示に合わせてつくったもの。鮮やかな色合いと質感が、シンプルな炒飯を引き立ててくれます。平皿に盛るときは型抜きすると、立体的に盛れます。炒飯は驚くほどたくさんの青ねぎが入っているので、風味豊かな味わい。
同じく『SPOONFUL』がデンマークで見つけた古い琺瑯の鍋には、かぼちゃのスープを。炒飯に合うように、かぼちゃを生姜やねぎ、八角と一緒に煮て、ほんのり中華風に仕立てています。
A | |
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・ かぼちゃ | 正味300g(種を取って皮をむく) |
・ 昆布だし | 500ml |
・ 長ねぎの白い部分 | 10cm |
・ 生姜 | 大1片分(皮つきのままでスライス) |
・ 椎茸の軸 | 3本(または椎茸1個) |
・ 八角 | 1個 |
・ にんにく | 1片 |
塩 | 小さじ1/2 |
花椒(ホワジャオ)油 | 適宜(あれば) |
かぼちゃ、長ねぎを火が通りやすいよう適当な大きさに切る。
厚手の鍋にAをすべて入れ、強火にかける。沸騰したら塩を加えて火を弱め、かぼちゃがやわらかくなるまで煮る。
生姜、椎茸の軸、八角、にんにくを取り出し、フードプロセッサーやハンドブレンダーでなめらかになるまで攪拌する。水や塩を足して、好みのとろみと味にととのえる。あれば花椒油を少し垂らしてもおいしい。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
文:藤井志織 写真:伊藤達也
この記事は四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。