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大好きな長いもの中華炒めから生まれた新しいメニューです。長いものサクサクした歯ざわりが絶妙。しっかり味のあんをとろりとからませて。おろし生姜たっぷりが断然おすすめです。
| 長いも | 200~250g | 
|---|---|
| かにかまぼこ | 100g | 
| 長ねぎ | 15cm | 
| ★ 卵液 | |
| ・ 卵 | 6個 | 
| ・ 酒 | 小さじ2 | 
| ・ 塩 | 小さじ1/3 | 
| 胡麻油 | 大さじ1強 | 
| ★ 中華甘酢あん | |
| ・ 鶏ガラスープ | 150ml | 
| ・ 淡口醤油 | 大さじ1と1/2 | 
| ・ きび砂糖 | 大さじ1と1/2 | 
| ・ 酢 | 大さじ1と1/2 | 
| ・ 片栗粉 | 小さじ2 | 
| 生姜 | 適量(すりおろし) | 
長いもは皮をむき、厚さ7mmの輪切りか半月切りにする。ねぎは縦に十字に切り込みを入れて端から7mm角になるように刻む。かにかまぼこは食べやすい大きさにほぐす。
卵液の材料をよく混ぜ合わせ、ねぎとかにかまぼこを加えてざっと混ぜる。
しっかりと熱したフライパンに胡麻油をひき、2の2/3量を流し入れてへらで全体を大きく混ぜ、長いもを均一になるように並べ入れ、残りの2を回しかけたらごく弱火にして蓋をし、ほぼ火が通るまで7~8分焼き、裏返してさらに2分ほど焼いて、皿に取り出す。
小鍋に鶏ガラスープを煮立たせたら淡口醤油と砂糖、酢で味つけし、同量の水で溶いた片栗粉を加えてとろみをつける。
熱々の4を卵焼きの上にかけ、生姜を添える。


料理研究家。人気の料理教室「日々の飯まま事ごと」主宰。自ら畑を耕すほどの野菜好き。野菜の旬をいち早く察知し、料理をつくる。みなぎる野菜の力に、つくり手の食いしん坊パワーがプラスされた料理は、食べ手の鼻と舌を魅了する。食を通して季節の移り変わりを提案。また、花や雑貨と料理のコラボレーションの提案や数々のイベント企画など、活動は多岐にわたる。近著に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)がある。
構成:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。

 
 