秋が旬の食材を詰め込んだ包み蒸しです。旬の美味しさと香りが凝縮されます。一年中、目にするすだちですが、秋が旬の果実です。さんまの塩焼きにギュッと搾るのはもちろん、香りが豊かな皮は、すりおろして料理やスイーツにと大活躍です。
紙を開いたときに立ちのぼる湯気からふわっとすだちの香りが。秋に旬を迎える鮭もふっくらジューシー。
さらに秋のきのこをミックスでプラスして秋のぜいたくを。
生鮭 | 2切れ(切り身) |
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にんじん | 30g |
長ねぎ | 10cm |
しめじ | 適量 |
舞茸 | 適量 |
えのき茸 | 適量 |
すだち | 1個 |
塩 | 適量 |
酢醤油 | 適量(またはポン酢) |
鮭に塩少々をふって冷蔵庫に20分以上おく。
にんじんは短冊切り、長ねぎは長さを半分に切ってから芯を除き、にんじんに合わせて切る。
しめじは石突きを切り落とし、舞茸とともに大きめにほぐす。えのき茸は根元を切り落として長さを半分に切る。すだちは1/2個を4枚の輪切りにする。
30×40cmのクッキングペーパーを2枚用意する。横長に置いて中央にねぎとにんじんを置き、鮭を水気を拭いてからのせてその上にきのこと輪切りのすだちをのせ、塩少々をふって包む。
蒸気の上がった蒸し器に入れて強めの中火で8分蒸す。電子レンジの場合は500Wで4分加熱する。酢醤油またはポン酢を適量かけ、残りのすだちを搾る。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯まま事ごと」主宰。自ら畑を耕すほどの野菜好き。野菜の旬をいち早く察知し、料理をつくる。みなぎる野菜の力に、つくり手の食いしん坊パワーがプラスされた料理は、食べ手の鼻と舌を魅了する。食を通して季節の移り変わりを提案。また、花や雑貨と料理のコラボレーションの提案や数々のイベント企画など、活動は多岐にわたる。近著に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)がある。
構成:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。