一年中目にするすだちですが、秋が旬の果実です。さんまの塩焼きにギュッと搾るのはもちろん、香りが豊かな皮は、すりおろして料理やスイーツにと大活躍です。
すだちは皮ごと刻むと豊かな香りが楽しめます。盛りつけた皿を食べる直前まで冷やし、キリッと冷たいまま召し上がれ。いかの代わりにゆでだこでも。
いか | 70~80g(刺身用、サク) |
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すだち | 1個 |
オリーブオイル | 小さじ2 |
煎り酒 | 小さじ2(日本酒と梅干しでつくる万能調味料) |
すだちはごく薄い輪切りにし、種を除いてからみじん切りにしてボウルに入れ、煎り酒とオリーブオイルを混ぜておく。
いかは包丁を寝かせて斜めに削ぎ切りにし、できるだけ薄く切って皿に少しずらしながら並べていく。
食べる直前に2に1を回しかける。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯まま事ごと」主宰。自ら畑を耕すほどの野菜好き。野菜の旬をいち早く察知し、料理をつくる。みなぎる野菜の力に、つくり手の食いしん坊パワーがプラスされた料理は、食べ手の鼻と舌を魅了する。食を通して季節の移り変わりを提案。また、花や雑貨と料理のコラボレーションの提案や数々のイベント企画など、活動は多岐にわたる。近著に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)がある。
構成:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。