収穫の秋をまるごと食卓に!
優しい甘味の"蒸しなすといちじくの胡麻だれ"

優しい甘味の"蒸しなすといちじくの胡麻だれ"

胡麻だれにオリーブオイルを加えると、味に深みが出ます。実は、フルーツと胡麻は相性抜群なんです。旬の食材の風味を大切にした、季節の料理を料理研究家の植松良枝さんに習いました。

“蒸しなすといちじくの胡麻だれ”のつくり方

日中と朝夕の寒暖差で、よりおいしく育った秋のなす。旬を迎えるいちじくとのベストコンビ。清々しい緑を生かしたいので、なすは皮をむいてつくりました。二つの食材は食感が似ているので、とても穏やかな一品に仕上がります。上品で大人の味わいです。

材料材料 (2人分)

なす2本
いちじく2個
★ 練り胡麻だれ(つくりやすい分量、混ぜ合わせる)
白練り胡麻50g
・ 醤油大さじ1
・ オリーブオイル大さじ1
・ きび砂糖大さじ1
・ 酢大さじ3
すだちの皮少々(すりおろし)

1下準備

なすは皮をむいて水に5分ほどさらし、一つずつラップでふんわりと包み、上から竹串で数カ所穴をあける。

2なすをレンジにかける

500Wの電子レンジで、なす1本につき2分~2分30秒加熱し、すぐにラップをはずしてうちわであおいで粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす。食べるときに一口大に切って器に盛る。

3仕上げる

いちじくは皮をつけたまま食べやすい大きさにカットし、なすに添えるように盛り、練り胡麻だれを適量かけてすだちの皮をふる。

完成

教える人

植松良枝 料理研究家

植松良枝 料理研究家

季節の移ろいを愛してやまない料理研究家。人気の料理教室「日々の飯」主宰。料理だけではなく毎日の生活にも季節の彩りを添え、暦や月の満ち欠けも生活の節目として大切に考える。1歳半を迎える子供の離乳食にも季節を映すことを忘れず、家族で季節ごとの喜びを分かち合っている。

このレシピは四季dancyu「秋の台所。」に掲載されたものです。

文:中村裕子 撮影:野口健志

四季dancyu「秋の台所。」
四季dancyu「秋の台所。」
A4変型 判( 120 頁)
2019年09月13日発売 / 1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。