体長5cm以下の小さな煮干しをわしわし食べるサラダです。食べる煮干しはそのままでも苦味がないので下処理いらず。食べる分だけ空炒りして使うと臭みもなく香ばしく食べられます。実りの秋です!旬の食材の風味を大切にした、季節の料理を料理研究家の植松良枝さんに習いました。
「小松菜はゆでたり炒めたりして食べるもの」と決めていませんか?それはもったいない。
生の小松菜はくせもなく、みずみずしい食感。出始めの小松菜はフレッシュなサラダが断然おすすめ。酢を使わずにトマトの爽やかな酸味でいただきます。
小松菜 | 1/2束(150g) |
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食べる煮干し | 15g |
トマト | 1/2個 |
紫玉ねぎ | 30g(または玉ねぎ) |
オリーブオイル | 適量 |
醤油 | 小さじ1/2~2/3 |
白煎り胡麻 | 小さじ1/2 |
煮干しはフライパンでほんのりと色づくまで空炒りして粗熱を取る。
小松菜は、軸は長さ3~4cmに、葉は食べやすく切る。トマトはくし形に切り、紫玉ねぎ(または玉ねぎ)は薄くスライスして水にさらし、水気を拭く。
1、2をボウルに合わせ入れ、オリーブオイルを回しかけて全体を和えてなじませ、醤油と胡麻を加えて和える。
季節の移ろいを愛してやまない料理研究家。人気の料理教室「日々の飯」主宰。料理だけではなく毎日の生活にも季節の彩りを添え、暦や月の満ち欠けも生活の節目として大切に考える。1歳半を迎える子供の離乳食にも季節を映すことを忘れず、家族で季節ごとの喜びを分かち合っている。
このレシピは四季dancyu「秋の台所。」に掲載されたものです。
文:中村裕子 撮影:野口健志