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栗粉といっても、粉状にはせずに、粗くつぶしてそぼろ状にしてつくります。栗の出始めのときから何回でもつくりたくなってしまう、一押しの和スイーツです。白玉は少しやわらかめにつくると、栗粉とよくなじんでおいしく食べられます。栗粉は冷凍保存ができるので、つくりおきしておくのもおすすめです。
| ★ 栗粉 | |
|---|---|
| ・ ゆで栗 | 約500g(*) | 
| ・ 砂糖 | 約30~40g(きび砂糖、和三盆など) | 
| ・ 塩 | ひとつまみ | 
| ★ 白玉だんご | |
| ・ 白玉粉 | 120g | 
| ・ きび砂糖 | 20g | 
| ・ 水 | 160ml前後 | 
| 和三盆 | 適宜(あれば) | 
*栗を洗い、とがったほうに十字に長さ2cmの切り込みを入れる。圧力鍋に入れてひたひたの水を入れ、蓋をして強火にかけ、シュッシュッとしてきて圧力が加わったら弱火にして10分加熱する。蓋に水をかけて急冷させ、蓋をあけて取り出し、粗熱を取る。
ゆで栗がまだ温かいうちに中身をくりぬいてバットに入れ、マッシャーまたはフォークなどでそぼろ状になるまでつぶし、ボウルに移して砂糖、塩を加え、しっかりと混ぜ合わせる。
ボウルに白玉粉と砂糖を入れ、水を少しずつ加えながらよく練って混ぜ合わせる(ふだんの白玉だんごの生地よりもやわらかめの生地にするとよい)。30等分して丸める。
鍋にたっぷりの湯を沸かし、2の中央を指先で押しつぶして平らにしながら入れてゆでる。だんごが浮いてきてからさらに3分ほどゆでる。
器に栗粉をうっすらと敷き、水気をきったゆでたてのだんごを盛りつけ、栗粉をたっぷりとかけ、あれば和三盆をふる。


季節の移ろいを愛してやまない料理研究家。人気の料理教室「日々の飯」主宰。料理だけではなく毎日の生活にも季節の彩りを添え、暦や月の満ち欠けも生活の節目として大切に考える。1歳半を迎える子供の離乳食にも季節を映すことを忘れず、家族で季節ごとの喜びを分かち合っている。
このレシピは四季dancyu「秋の台所。」に掲載されたものです。

文:中村裕子 撮影:野口健志