インド南部にあるタミルナードゥ州でよくつくられる、ごろっと食べ応えがある肉料理です。食べると体の中から元気が湧いてくる。そんなスパイスと素材の香りが印象的な南インド料理を、インド・スパイス料理研究家の香取 薫さんに教えてもらいました。
汁気をとばしドライな状態に仕上げる、スパイシーで香り高いマトン料理は、かの地でもご馳走料理。肉のゆで汁もおいしいので、捨てずにスープとして味わいたい。
肉は骨つきでも骨なしでも。ヤギマトンが手に入れば、より本格的になる。
羊肉 | 500g(マトンまたはラムのブロック。骨なし(脂身や筋を取り除いた後の正味の分量)) |
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A | |
・ にんにく | 10g(すりおろし) |
・ 生姜 | 10g(すりおろし) |
・ ターメリック | 小さじ1/3 |
・ 塩 | 小さじ1 |
水 | 250ml |
植物油 | 小さじ2 |
B | |
・ 玉ねぎ | 1/4個分(みじん切り) |
・ にんにく | 1/2片分(みじん切り) |
・ 生姜 | 1/2片分(みじん切り) |
・ ターメリック | 小さじ1/2 |
・ レッドペッパー | 小さじ1(パウダー) |
・ コリアンダーパウダー | 小さじ1 |
・ ブラックペッパー | 小さじ1/2 |
・ クミンシード | 小さじ1(めん棒などで粗くつぶす) |
・ フェンネルシード | 小さじ1/2 |
・ ガラムマサラ | 小さじ1/2 |
ギー | 小さじ2 |
カレーリーフ | 20枚 |
赤玉ねぎ | 適量(横にスライスする) |
レモン | 4切れ(くし形切り) |
羊肉は2~3cm角に切り、Aをまぶして30分おく。
圧力鍋に1を入れて水を注ぎ、12分加圧をしてやわらかく煮る。煮上がったらザルでこし、肉と煮汁に分ける。
鍋に植物油を入れて熱したら、2で取り分けた肉を入れ、すぐにBの材料すべてと、2の煮汁を50ml分入れて炒める。残りの煮汁はそのままスープとして楽しめる。
玉ねぎが色づいて水気がなくなり、ドライな状態になったらギーを入れ、さらに炒める。仕上げにカレーリーフを手でもんで入れ、2~3分なじませて火を止める。
器に盛り、赤玉ねぎとレモンを添える。
東京生まれ。
1985年にボランティアで訪れたインドで、スパイスの魅力に開眼。以来、インド中を歩き、地元の家庭に入って料理を研究する。キッチンスタジオ ペイズリー主宰。著書も多数。
文:鹿野真砂美 写真:宗田育子
この記事は四季dancyu「夏のキッチン」に掲載したものです。