野菜たっぷりの南インド料理
とろりと甘いにんじんホットドリンク"ガジャル・パヤサ"

とろりと甘いにんじんホットドリンク"ガジャル・パヤサ"

ナッツの香りとにんじんの自然な甘味が見事に調和した味わいです。急に冷え込んだ日にうってつけの一杯です。食べると体の中から元気が湧いてくる。そんなスパイスと素材の香りが印象的な野菜中心の南インド料理を、インド・スパイス料理研究家の香取 薫さんに教えてもらいました。

“ガジャル・パヤサ”のつくり方

にんじんと牛乳、ナッツをすりつぶし、とろりと甘く濃厚なホットドリンクに。サフランなど女性の体によいものが入ることから、月経の重い夜や新婚女性が就寝前に飲むことで滋養をつけるドリンクとして知られる。

材料材料 (2人分)

にんじん1/4本
アーモンド4粒(無塩のもの)
カシューナッツ10粒(無塩のもの)
サフランひとつまみ
牛乳280ml
砂糖大さじ1

1サフランを湯につける

サフランはぬるま湯大さじ1に浸し、指で軽くもんで15分以上おき、色出ししておく。

2蒸す

にんじんは1cm角程度に粗く刻み、アーモンド、カシューナッツと一緒に15分蒸し、アーモンドは薄皮をむく。

3仕上げ

フードプロセッサーまたはミキサーに1のサフラン(ぬるま湯ごと)と2、牛乳と砂糖を入れ、なめらかになるまで撹拌したら、鍋に移して弱火で温め、沸騰の手前で火を止める。

仕上げ

教える人

植松良枝 料理研究家

香取 薫 インド・スパイス料理研究家

東京生まれ。
1985年にボランティアで訪れたインドで、スパイスの魅力に開眼。以来、インド中を歩き、地元の家庭に入って料理を研究する。キッチンスタジオ ペイズリー主宰。著書も多数。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

この記事は四季dancyu「夏のキッチン」に掲載したものです。

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2020年06月11日発売 / 1,100円(税込)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。