ナッツの香りとにんじんの自然な甘味が見事に調和した味わいです。急に冷え込んだ日にうってつけの一杯です。食べると体の中から元気が湧いてくる。そんなスパイスと素材の香りが印象的な野菜中心の南インド料理を、インド・スパイス料理研究家の香取 薫さんに教えてもらいました。
にんじんと牛乳、ナッツをすりつぶし、とろりと甘く濃厚なホットドリンクに。サフランなど女性の体によいものが入ることから、月経の重い夜や新婚女性が就寝前に飲むことで滋養をつけるドリンクとして知られる。
にんじん | 1/4本 |
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アーモンド | 4粒(無塩のもの) |
カシューナッツ | 10粒(無塩のもの) |
サフラン | ひとつまみ |
牛乳 | 280ml |
砂糖 | 大さじ1 |
サフランはぬるま湯大さじ1に浸し、指で軽くもんで15分以上おき、色出ししておく。
にんじんは1cm角程度に粗く刻み、アーモンド、カシューナッツと一緒に15分蒸し、アーモンドは薄皮をむく。
フードプロセッサーまたはミキサーに1のサフラン(ぬるま湯ごと)と2、牛乳と砂糖を入れ、なめらかになるまで撹拌したら、鍋に移して弱火で温め、沸騰の手前で火を止める。
東京生まれ。
1985年にボランティアで訪れたインドで、スパイスの魅力に開眼。以来、インド中を歩き、地元の家庭に入って料理を研究する。キッチンスタジオ ペイズリー主宰。著書も多数。
文:鹿野真砂美 写真:宗田育子
この記事は四季dancyu「夏のキッチン」に掲載したものです。