
ゆっくり素揚げにしたなすは、とろけるような食感でクリームのようにまろやか。ハッとするような味わいです。一気につくって置いて冷凍しておくと便利です。シンプルに焼いて、さっぱり和えて、豪快に炒めて、と夏野菜の旨味を最大限生かした、植松良枝さん直伝の直球料理をご紹介します。
汁気がなく、常温でもおいしいので、お弁当にもおすすめです。ゆで卵やローストナッツなどをトッピングしても美味。
食パンに薄く広げてピザ用チーズを散らし、チーズカレートーストにしても。
| 揚げなす | 200g(冷凍) |
|---|---|
| ピーマン | 2個分(1cmの角切り) |
| 合い挽き肉 | 300g |
| 玉ねぎ | 中1/2個分(粗いみじん切り(約100g)) |
| にんにく | 1片分(みじん切り) |
| 生姜 | 1片分(みじん切り) |
| A | |
| ・ トマトケチャップ | 大さじ1 |
| ・ カレー粉 | 大さじ2 |
| ・ ガラムマサラ | 大さじ1 |
| ・ 醤油 | 小さじ1 |
| ・ 塩 | 小さじ1/2 |
| クミンシード | 小さじ2/3(あれば) |
| 油 | 大さじ2~3(米油などくせのないもの) |
| ご飯 | 適量 |
揚げなすは耐熱の皿に広げ、ラップをせずに500Wの電子レンジで1分ほど加熱して解凍する。
鍋に油と、あればクミンシードを入れて弱火で熱し、細かい泡が立ってきたら玉ねぎを加えて5分ほど、水分が抜けて甘い香りがしてくるまで炒める。
にんにくと生姜を加え、香りが立ってきたら挽き肉を加え、しっかりと炒める。
挽き肉から脂がにじみ出てきたらピーマンとAを加えて炒め合わせ、揚げなすも加えてなじませる。ご飯を盛った器にのせる。


料理研究家。人気の料理教室「日々の飯まま事ごと」主宰。自ら畑を耕すほどの野菜好き。野菜の旬をいち早く察知し、料理をつくる。みなぎる野菜の力に、つくり手の食いしん坊パワーがプラスされた料理は、食べ手の鼻と舌を魅了する。食を通して季節の移り変わりを提案。また、花や雑貨と料理のコラボレーションの提案や数々のイベント企画など、活動は多岐にわたる。近著に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)がある。
構成:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「夏のキッチン」に掲載したものです。
