旬の野菜と魚介を使った食欲をそそる一品です。香り高く、食感も面白いので、ぜひお試しあれ。シンプルに焼いて、さっぱり和えて、豪快に炒めて、と夏野菜の旨味を最大限生かした、植松良枝さん直伝の直球料理をご紹介します。
いかの足は胴に詰めて一体化。皮つきのまま蒸し焼きにすると、香ばしく仕上がります。季節の新生姜の香りをきかせます。
夏が旬のいかと夏野菜で夏満載。仕上げに熱した胡麻油を回しかけて。
するめいか | 2はい |
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ズッキーニ | 小1本 |
長ねぎ | 1/2本 |
新生姜 | 60g |
★ 蒸し汁 | |
・ 酒 | 大さじ1 |
・ 水 | 大さじ2 |
★ 酢醤油 | (混ぜ合わせる) |
・ 醤油 | 大さじ1と1/2~2 |
・ 酢 | 大さじ1と1/2~2 |
胡麻油 | 大さじ1と1/2 |
下処理したいかの胴の中に足を詰める。
新生姜は皮をところどころむき、長ねぎ、ズッキーニとともにせん切りにする。
鍋または蓋のできるフライパンに1を並べ入れ、蒸し汁の材料を回し入れて中火にかけ、蓋をして蒸す。途中でいかを裏返し、あいている部分に2をふんわりと入れ、再び蓋をしてトータル6~7分加熱する。火を止めたらそのまま3~4分おいて余熱で蒸し上げる。
いかを取り出し、好みの厚さに輪切りにして皿に盛り、野菜を添える。酢醤油を全体に回しかける。
小さなフライパンに胡麻油を入れて火にかけ、白い煙がふわっと出てくるまで熱したら、4の全体に回しかけて仕上げる。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯まま事ごと」主宰。自ら畑を耕すほどの野菜好き。野菜の旬をいち早く察知し、料理をつくる。みなぎる野菜の力に、つくり手の食いしん坊パワーがプラスされた料理は、食べ手の鼻と舌を魅了する。食を通して季節の移り変わりを提案。また、花や雑貨と料理のコラボレーションの提案や数々のイベント企画など、活動は多岐にわたる。近著に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)がある。
構成:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「夏のキッチン」に掲載したものです。