中華鍋でつくるダイナミック料理
バリッとジューシーな本格"油淋鶏(ユーリンチー)"

バリッとジューシーな本格"油淋鶏(ユーリンチー)"

中華鍋は熱効率もよく均一に熱を入れることができるので、揚げ物にぴったりです。大きな鶏もも肉も、1枚丸ごと揚げられるのでジューシーに仕上がります。中華鍋は炒める、揚げるはお手のもの、加えて燻(いぶ)すもできる万能調理器具!そんな中華鍋だからつくれるダイナミックな料理を、料理研究家の大庭英子さんに習いました。

“油淋鶏(ユーリンチー)”のつくり方

じわじわ、ゆっくり揚げてください。外はカリカリ、中はジューシー。大きな塊で揚げるから、この風味に仕上がります。ねぎたっぷりのソースをかけて召し上がれ。

材料材料 (3~4人分)

鶏もも肉大2枚
片栗粉適量
揚げ油適量
★ ねぎソース
・ 長ねぎ1本分(みじん切り)
・ にんにく小1片分(みじん切り)
・ 生姜小さじ1(すりおろし)
・ 豆板醤小さじ1/2
・ 醤油大さじ3
・ 酢大さじ3
・ 砂糖大さじ2/3
・ 胡麻油大さじ1/2
・ 白切り胡麻大さじ1
きゅうり2本

1鶏肉の下ごしらえ

鶏肉は皮目を下にして横長に置き、筋を切るように4~5本浅く切り込みを入れる。

2鶏肉を揚げる

中華鍋に揚げ油を中温(170℃)に熱し、鶏肉の水気を拭き、片栗粉を薄くまぶしながら入れ、途中、上下を返しながら5~6分揚げて取り出す。

鶏肉を揚げる

3ねぎソースをつくる

すべての材料を混ぜ合わせる。

4きゅうりをカットする

きゅうりはピーラーで皮をむき、長さを3等分にしてから縦4~6等分に切る。

5仕上げ

鶏肉は縦半分に切ってから幅2cmに切り、器に盛ってきゅうりを添え、ねぎソースをかける。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

※この記事は四季dancyu「夏の台所。」に掲載したものです。

四季dancyu「夏の台所。」
四季dancyu「夏の台所。」
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833477925
2019年06月13日発売 / 1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。