熱を加えることで、甘みがまろやかになる玉ねぎをすりながしにしました。すりながしとは、野菜などをすりおろしてだしと合わせた、しみじみとおいしい汁もの。ことこと煮込むことをしない、素材を生かすシンプルな和の伝統的なスープです。だしや素材を工夫する楽しさと、洋風など無限に広がるおいしさの一端を、京都在住の人気料理研究家・大原千鶴さんに教わりました。
だしで玉ねぎを炊いただけの、和のオニオンスープです。玉ねぎの量を増やすとポタージュのようなとろみに。チキンスープで炊いて胡椒をふれば洋風にも。温泉卵をくずしながらどうぞ。
玉ねぎ | 1個(200g) |
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だし | 1カップ |
A | |
・ 淡口醤油 | 小さじ1 |
・ 塩 | ふたつまみ |
温泉卵 | 2個 |
青ねぎ | 適量 |
粉唐辛子 | 適宜 |
ざく切りにした玉ねぎとだしを小鍋に入れ蓋をして中火にかける。
玉ねぎがやわらかくなったら火を止め、ハンドブレンダー(あるいはミキサー)にかけてなめらかにし、Aで味をととのえる。
②が温かいうちに器によそい、温泉卵を割り入れ、小口切りにしたねぎをあしらい、粉唐辛子をふる。
おおはら・ちづる 京都・花背の料理旅館「美山荘」が生家。NHK「きょうの料理」、NHK BS4K「あてなよる」にレギュラー出演。京都の暮らしで培ったしなやかな感性でつくる家庭料理と酒肴に定評がある。これまで30冊以上の料理本、エッセイを上梓している。
文:西村晶子 写真:福森クニヒロ
この記事は技ありdancyu!「スープ」に掲載したものです。