大原千鶴さんのすりながしのいろは
クミンが香る清々しい"きゅうりのすりながし"

クミンが香る清々しい"きゅうりのすりながし"

きゅうりは皮をむいてすりおろすと、うり科の爽やかな香りをダイレクトに感じることができます。サワークリームとクミンシードを飾り付ければ、見た目も美味しさもアップします!生野菜がたっぷりいただけ、野菜のおいしさが体にしみ渡ります。すりながしとは、野菜などをすりおろしてだしと合わせた、しみじみとおいしい汁もの。ことこと煮込むことをしない、素材を生かすシンプルな和の伝統的なスープです。だしや素材を工夫する楽しさと、洋風など無限に広がるおいしさの一端を、京都在住の大原千鶴さんに教わりました。

“きゅうりのすりながし”のつくり方

きゅうりはすりおろすだけでは水っぽくて味気ないですが、にんにくやオリーブオイルを加えるとおしゃれな冷製スープに一変します。
サワークリームの軽い酸味とクミンの香りですがすがしい味に仕立てました。

材料材料 (2人分)

きゅうり1本
小さじ1/4
にんにく少々(すりおろし)
オリーブオイル少々
サワークリーム適量
クミンシード 少々

1皮をむく

きゅうりはピーラーで皮をむき、おろし器ですりおろす。塩とおろしにんにく、オリーブオイルを加えて混ぜ、器に盛る。

ブレンダーにかける

2仕上げ

上にサワークリームをのせ、クミンシードをふる。

教える人

大原千鶴 料理研究家

大原千鶴 料理研究家

おおはら・ちづる 京都・花背の料理旅館「美山荘」が生家。NHK「きょうの料理」、NHK BS4K「あてなよる」にレギュラー出演。京都の暮らしで培ったしなやかな感性でつくる家庭料理と酒肴に定評がある。これまで30冊以上の料理本、エッセイを上梓している。

この記事は技ありdancyu!「スープ」に掲載したものです。

技あり!dancyuスープ
技あり!dancyuスープ
A4変型判(112頁)
2020年12月18日発売 / 880円(税込)

文:西村晶子 写真:福森クニヒロ

西村 晶子

西村 晶子 (ライター・編集者)

関西在住のライター、時々編集者。京都の和食を中心に、老舗から新店までを分け隔てなく幅広く取材。2006年8月号「明石の老舗に、至福の柔らか煮、タコ飯を習う」で初執筆。2018年5月号より「京都『食堂おがわ』の季節ごはん」、2021年5月号より「京都『食堂おがわ』の妄想料理帖」の連載を担当。