豚肉の魅力はなんといっても脂のもつ旨味や甘味です。食べた後スッキリとする酸がしっかりとした酒とよく合います。
胡麻の豊かな香りと豚の旨味が溶け合った、とろりとクリーミーな味わいが酒を呼ぶ。白菜に豚バラ肉を巻き込んでサッと煮るだけ。胡麻と味噌、柚子でつくったソースをたらりと垂らせば、ハレの日の一品に!
豚バラ肉 | 6枚 |
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白菜 | 2枚 |
味噌 | 適量 |
だし※ | 2カップ |
A | |
・ 日本酒 | 小さじ1 |
・ 柚子の皮 | ごく少々(削る) |
練り胡麻 | 大さじ1(白) |
※だしは鰹や昆布のだしでもチキンスープでもよい。
白菜はサッとゆでて、厚みのある芯のところをそいでおく。
1を広げて一枚につき豚肉3枚をずらしながらのせる。その上に味噌小さじ1を満遍なく塗る。
はみ出している白菜を内側に折って長方形にし、ロール状に巻いて、半分に切る。
小鍋にAを入れ、沸騰したら3を切り目を上にして並べる。蓋をして弱火で5分、火を止めて3分、余熱で火を通す。
ロール巻きを取り出し、煮汁大さじ1・1/2に練り胡麻、味噌大さじ1を加えてソースをつくる。皿に盛り、ソースをかけたら出来上がり。
胡麻や味噌に似た濃厚でリッチな酸のあるタイプ。
米の旨味や甘味がたっぷりのった低精白の純米酒なら、胡麻味噌ソースのニュアンスと合わせて、一体化した味の世界を堪能できるはず。たとえば「七田」だと、食べた後に酒のリッチな酸が脂をドスンときって、快感を呼ぶ味わいに!
文:山同敦子 写真:日置武晴
※この記事の内容はdancyu2013年3月号に掲載したものです。
イタリア各地の店などで腕を磨き、2002年、東京・門前仲町に「パッソ・ア・パッソ」を開店。