ミネラル感がある爽快な日本酒は野菜との相性が良いです。野菜の美味しさも味わえるゆで鶏つまみをぜひお試しあれ!
かぼすの酸味が効いたキリリとした味で、ハーブや唐辛子が風味に立体感をプラス。絶妙な火入れを覚えて、しっとりと仕上げよう。
鶏胸肉 | 1枚 |
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A | |
・ 水 | 2カップ |
・ 日本酒 | 大さじ1 |
・ 塩 | 4g(小さじ1弱) |
・ ローズマリー | 1/2本 |
・ ローリエ | 1枚 |
・ 赤唐辛子※ | 1本(生) |
菜の花 | B |
B | |
・ オリーブオイル | 大さじ2~3 |
・ マスタード | 大さじ1 |
・ かぼすの搾り汁 | 小さじ1(または橙) |
・ 塩 | 少々 |
※乾燥のものを使う場合は耳かきの先くらいのかけらを。
鍋に鶏肉とAを入れ弱火にかける。ここでは絶対に沸騰させないこと。指を入れるとアツッと引っ込めるくらいの70度をキープ。熱燗をつけるようなイメージで、15分ほどゆでれば、しっとりとした仕上がりに。
鍋に水の1%の塩(分量外)を入れた湯を沸かし、菜の花を入れたら5秒で引き上げて、ザルに上げる。シャキシャキ感を残すため、サッとゆでてから余熱で仕上げる。硬い根元を切ってから半分に切る。
1の鶏肉を引き上げて、皮をはがして粗くほぐす。ボウルに鶏肉、菜の花、Bを入れ、なじむようによく混ぜる。
青い爽快さを生かすミネラル感あるタイプ。
野菜の香りを生かすのは、米の甘味は控えめな酒がいい。たとえば、仕込み水の硬度が高い「いづみ橋」なら菜の花の青さやかぼす風味と共鳴し合う。後口にもミネラルのニュアンスがあり、絶妙な相性となる。
文:山同敦子 写真:日置武晴
※この記事の内容はdancyu2013年3月号に掲載したものです。
イタリア各地の店などで腕を磨き、2002年、東京・門前仲町に「パッソ・ア・パッソ」を開店。