驚くほどの量のキャベツも蒸し煮にすればペロリと食べられます。自然の甘味に生姜の香りがベストマッチ。春キャベツのやわらかい葉を料理に活かし、食卓でも春を存分に楽しみましょう!
春キャベツ | 1/2個(約250g) |
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アサリ | 300g(砂出ししたもの) |
水 | 1/2カップ |
酒 | 大さじ2 |
生姜 | 1片分(せん切り) |
淡口醤油 | 大さじ1.5~2 |
キャベツは食べやすい大きさに手でちぎる。
アサリの殻と殻をこすり合わせてし っかりと洗い、鍋に入れ、水と酒を加えて蓋をし、強火で1~2分蒸し煮する。アサリの口が開いてきたらいったん火からおろし、アサリを取り出す。
キャベツを詰め込んで生姜を散らし、再び蓋をして2分ほど強火にかける。キャベツのかさが減り、色鮮やかになったらアサリを戻し入れ、淡口醤油を加えて全体を混ぜ合わせ、塩で味をととのえて器に盛る。
日々の食事やおもてなしの料理、今や離乳食にまで、季節を映し出す。旬の野菜や果物、魚介類を見事に使いこなしてつくる料理は、食べる人を幸せにしてくれる。庭のミモザが開花するころには、キッチンやリビングも春の室礼に。生活に季節を取り込むことこそが「日常」とか。
文:中村裕子 写真:野口健志
※この記事の内容はプレジデントムック四季dancyu「春の食卓。」に掲載したものです。